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愛犬ハクが変えたプロレスラー人生
――ずっと聞きたいことがあって、最近のディーノ選手は生き急いでいるように見えます。
ディーノ:どうだろう。私がそういうつもりはないんだけど…いつ何が起こってもおかしくない世の中だから、やりたいことを先に取っておいてもしょうがないというか。
もちろん生きていれば生きているだけ、その都度“壁”みたいなのが出てくるんだけど、それを先延ばしにしている場合じゃないなって。それが結果的に「生き急いでいる」ように見えているのかもしれないね。
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――いつ頃から「先延ばしにせずやろう」と思ったのですか?
ディーノ:これから超恥ずかしいこと言いますね。ハクを飼い始めてからです。だから2022年8月ごろかな。
ハクがそばに来てから考えるようになった。一般的に人間と犬の寿命を比較した場合、私よりハクの方が先に死ぬ。「命って儚いな…」って。「ハクが生きている間に私は何を成し遂げられるんだろうか」って考えるようになった。だから、ハクが死ぬまでにやりたいことを全部やろうと。
――ハクくんに、今やりたいと思っていることを全部見せたいのでしょうか?
ディーノ:それもある。あと厳密に言うと、今まで良い意味でも悪い意味でも私はDDTを背負っていたんですよ。でも、今は私1人で背負わなくても良くなった。