
6月18日、新宿FACEで佐々木大輔自主興行「CHARISMANIA Ⅱ(カリスマニア2)」が開催、佐々木大輔がデビュー20周年を前に師匠・ディック東郷に挑んだが敗北。10月2日後楽園で20周年大会を行うことを発表した。
佐々木大輔、師匠・ディック東郷と激突「とにかく勝ちたいし、超えたい」
2017年4月以来、約8年ぶりのシングルマッチ。当時、DDT EXTREME級王者の佐々木は「あの時、ギリギリ30分引き分けだったけど、試合の流れ的にはずっと弄ばれていた感じ」と振り返った。

念願の”師匠越え”に執念を燃やす佐々木大輔
試合は序盤から激しい腕の取り合い、そしてグラウンドでの攻防が続く。東郷の強烈なナックル攻撃に場外へエスケープした佐々木。
東郷を場外のイスに座らせ、渾身のダイビングエルボードロップを敢行。リング内でも同じ技を仕掛けるが、これはカウント2で返される。佐々木はカウンターでミスティコ式クロス・フェイスロックを狙うが、東郷は必死に耐え凌いだ。

試合は20分を経過し、両者は再びナックルで激しく打ち合う消耗戦に。今度は東郷がミスティコ式クロス・フェイスロックで佐々木を追い込むが、佐々木は寸前でロープブレイク。さらに東郷はペディグリー、ダイビング・セントーンと畳み掛けるが、佐々木はこれをカウント2で返す驚異の粘りを見せた。
しかし、大の字で起き上がれない佐々木の髪を掴み無理矢理立たせた東郷は、最後は執念のナックル攻撃で佐々木を仕留め、カウント3を奪取。佐々木大輔は、悲願の師匠越えを果たすことはできなかった。

10月2日後楽園、「佐々木大輔20周年記念大会」を発表
試合後、完敗を喫した佐々木はリング上で「完敗だ。たった20年プロレスやったくらいじゃ、師匠は越えられないらしい」と語り、悔しさをにじませた。続けて「次こそは師匠越えをしますので、あと5年ください」と、再戦への強い意欲を師匠に懇願した。
一方の東郷は、佐々木に対し「俺はどんどん老いていく。常識的に考えたらお前が勝つ確率は高い。だが俺にはその方程式は通用しねえんだ。なぜなら俺は進化を止めねえからな!」と言い放ち、リングを後にした。
師匠に勝って発表するはずだったという佐々木は、リングに残されながらも、10月2日に「佐々木大輔20周年記念大会」を後楽園ホールで開催することを発表。さらに、ラウドロックバンド「HEAD PHONES PRESIDENT」のライブも行われることをアナウンス。
バックステージでは、「今日は清々しい!20年やってきたプロレスが全く通用しなかった。だからもう出し切った。満足だ!」と語った佐々木。師匠の壁は厚かったものの、どこか吹っ切れたような表情で、控え室へと消えていった。
<インフォメーション>
6月29日(日)東京・後楽園ホールで「KING OF KINGS ~嵐の6月決戦~」が開催。詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。
記事/まるスポ編集部
写真/DDTプロレスリング