
矢野がマイクを奪い、「俺とササダンゴのシングルマッチ、まだ終わってねーだろ!」と言い放つ。
そして「でももう、戦う意味がない。会場にいるみんなで20カウント数え、両者リングアウトで終わりたい。」”心の声”で続けた。
全員でリングを下りる選手たち。そして、観客もレフェリーも一緒に20カウントを数える。こんな光景、見たことがない。
最後はみんなで棚橋の「愛してま~す!」とマッスルの「3、2、1、マッスルマッスル!」を掛け合わせ「愛して~マッスル、マッスル!」と大合唱で一面対抗戦は幕を閉じた。

一面対抗戦は、誰の勝ちでもない。誰の負けでもない。
だけど、そこには確かにプロレスがあった。
団体間の軋轢という「一面」を描きながら、その裏にあった選手たちの想いや歴史が交差したこの日。
再会と、怒りと、笑いと、リスペクト。
全てを魅せてくれた。
心から叫びたくなる。
「やっぱりプロレスって最高だ!」
記事/ミライカ