今季楽天に入団した前田健太はすでに3度二軍落ちしている(写真はイメージ)
昨オフに楽天が行った最大の補強と言えば前田健太だった。
広島のエースとして、またMLBでも先発ローテーションを守り日米通算165勝を挙げている右腕。
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11年ぶりの日本球界復帰は大きな話題を呼び、同級生の田中将大が背負った背番号18を託された前田には、チーム再建の象徴として期待が集まっていた。
しかし、シーズンが開幕するとその結果は苦しいものとなっている。
20日の日本ハム戦(エスコンフィールド)で先発した試合では3回途中2失点で降板し、翌21日に今季3度目となる出場選手登録抹消。以降ファームでは好投を見せるも一軍の舞台から遠ざかっている。
開幕から5試合で0勝2敗、防御率4.82。期待された結果には程遠い数字が並んでいるのが現状だ。
ただ、楽天首脳陣は前田を完全に見限ったわけではなく、慎重な起用を進めてきた。5月7日の今季2度目の抹消時は、前日の日本ハム戦で5回1失点と試合を作った直後のタイミングだった。
久保裕也投手コーチは当時「1年間離脱しないようコントロールするため」と述べていることから、38歳のベテランをシーズン通して稼働させるための調整と説明していた。
ただ、本調子とは言えない投球が続いていることから、現在の前田は戦力と言い難いのが現状である。
それでも積み重ねてきた経験と存在感への評価は揺るがない。若手投手が多い楽天において、日米で培ったノウハウを伝えられる投手はこの上ない存在であり、球団上層部からも起用を指示する声もあるとされている。
そんな中、7日そして8日の阪神戦(甲子園)が中止となったことで一軍復帰の芽が出てきた。振り替えのタイミングが交流戦期間中に限られることで、もし連戦が続くことがあれば先発の駒不足に陥ることも考えられる。
その場合には前田に白羽の矢が立っており、三木肇監督は古巣・広島戦で登板の可能性があることも示唆。もし、実現すれば注目を集めるとともに今後一軍の座を守れるかどうか重要なマウンドにもなる。
3度の二軍落ちという現実は、期待と現状のギャップを如実に示している。
楽天が昨オフの目玉と言われた補強は成功と評価されるのか、それとも世代交代の波に飲み込まれてしまうのか。
シーズン中盤から後半にかけて、38歳の右腕そして楽天にとっても重要な分岐点が訪れそうだ。
記事/まるスポ編集部
