「私はね、引退はしないんですよ」

一方の大鷲は、「私はね、引退はしないんですよ。今までプロレスとグッズのことだけを考えて生きてきたのに、ちゃんこがプラスされるだけであって。私はまだまだ、みなさんの前で闘い続けます」と、“生涯現役”を宣言。
試合について聞くと、「試合をした感覚は一切ないですね。ただ、あいつが私に勝ったというのは紛れもない事実。平田に負けたのは今日が初めてだと思う。彼とはもう何年の付き合いですかね。髙木さんが悪ふざけで平田に『TOKYO GO』を踊らせたとき、私は一歩引いて見てたんですけど、一気に頭角を現してお客さんに認知された。盛大に(マグナムTOKYOに)怒られてもらいたい」と、愛あるコメントで平田の活躍を称賛した。
「ルチャンコを信じてくれた人の期待を裏切らない興行にしたい」
6月10日「ルチャンコ・パーティー」について大鷲はこう語る。「私のプロレス人生の集大成。プロレスの自主興行って政治みたいな部分もあって、自分が積み重ねてきたものの集大成だと思うんですね」。
「DDT、ドラゴンゲート、昔からお付き合いある人の協力があり。『やまいきフリマ』で新しい仲間ができたり。自分の集大成を見ていただきたいっていう思いでルチャンコを重ねてきました。今はカードを公表していなくても、大会の発表を出すだけでチケットが動くような興行に。皆さんの期待を裏切らない興行ができるように精進していきたい」と、ファンへの感謝と今後の展望を述べた。
話題カードのひとつがバラモン兄弟 vs Xのタッグマッチ。「“そう来たか!” っていうカードをお見せできるんじゃないかな。対戦カードを発表してないのに、ルチャンコを信じて、期待して来てくれた人たちへの、私からのプレゼントです」。サプライズへの自信を覗かせた。
大鷲の熱い思いが詰まったルチャンコ・パーティーは、残る特別リングサイド席もわずか(6月7日21時時点)。大鷲の覚悟を聞けば、見逃すわけにはいかないだろう。
<インフォメーション>
6月9日(月)は後楽園ホールで「DDTプロレス×新日本プロレス 一面対抗戦~スーパー·ササダンゴ·マシンvs矢野通~」が開催。詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。
取材・文/藤本桃子