
残り時間5分。両者の激しい攻防が続く中、最後は岩谷のウラカン・ラナが決まり奈七永から3カウントを奪取。見事な勝利を収めた。
試合後のマイクで岩谷は「今日は泣かずにあなたの前に立つことができました。岩谷麻優、成長しました!奈七永さんの強さを身に染みて感じています。その強さは必ず私たちの世代が受け継いでいきます」奈七永に語りかけた。
奈七永も「プロレスを長くやっていたら、岩谷とまた試合ができて…天使みたいだなお前。正直、私がいなくなって大丈夫かなって心配してたけど、私以上にデッカくなってさ、マリーゴールドに来てくれて良かったよ。ありがとう!岩谷麻優のプロレス最高だった、ちくしょ―!」と泣きながら叫んだ。観客席からの温かい拍手が会場を包んでいた。
岩谷は最後まで決して諦めることなく、自分の強みと持ち味を活かし、奈七永に勝った。それはかつて、入場曲を聞くだけで怖くて涙した相手。
そして奈七永は自分が長い間頑張ってプロレスを続けてきてたからこそ、成長した岩谷と最高の試合ができたことに嬉しさを滲ませる。
奈七永の足元にも及ばなかった岩谷。13年という時を経て完成した試合は、2人のみならずファンの心にも響いたに違いない。
#ミライ/文
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