突如、現役引退を表明したビシエド。今季は20試合の出場にとどまり、起用の大半が代打という限定的な役割だった(写真はイメージ)
横浜DeNAベイスターズのダヤン・ビシエド内野手が、シーズン中としては極めて異例となる現役引退を決断した。
DeNAへ電撃入団のビシエドが一軍合流へ チーム浮上への起爆剤として期待も、かつての指揮官が指摘した弱点と起用法はいかに
今季は開幕戦に「4番・一塁」でスタメン出場したものの、徐々に出場機会が減少。直近では20試合の出場にとどまり、大半が代打での起用となっていた。球団側は熱心に引き留めたが本人の意志は固く、任意引退が合意された。
背景には、中日時代とは異なり単身赴任で来日していたこと、そして「自身が思い描く理想のパフォーマンスと、現実の起用法のズレ」に一人で苦悩した末の、家族のもとへ戻るという決断があったという。
首位打者や最多安打のタイトルを獲得し、卓越した一塁守備で2度のゴールデングラブ賞に輝いた名助っ人の突然の離日に、SNS上では驚きと悲しみ、そして感謝の声が溢れかえっている。
「シーズン途中の引退は寂しすぎるけど、単身赴任でモチベーションを保つ葛藤を思えば、家族を選んだ決断を尊重したい」
「中日時代から本当に日本を愛してくれた。神宮での代打2ラン、忘れません。ありがとう、エル・タンケ!」
「ベイスターズでの時間は短かったけれど、直向きな姿勢は若手の模範だったはず。アメリカでの第二の人生を応援します」
全盛期の圧倒的な打棒だけでなく、オフの球団行事や少年野球に息子を参加させるなど、誰よりも「日本」と「家族」を愛したビシエド。
代打という限定的な役割を受け入れつつも、己の美学を貫いた引き際こそが、彼らしさの証明なのかもしれない。多くの感動をくれた「エル・タンケ(戦車)」の功績に、心からの拍手を送りたい。
編集/まるスポ編集部
