NPB中村事務局長は選手会と協議中と認め、ドラフト2・3位指名権の補償案などを説明した(写真はイメージ)
NPB(日本プロ野球組織)が、国内FA権を行使した選手の移籍に伴う「人的補償」制度の撤廃を検討していることが22日、分かった。代替案としてドラフト指名権の譲渡が協議されている。
現行のポスティングシステムに変更の可能性は?FA権を持たず短期間での復帰が続く流れに球界の大御所も苦言
フリーエージェント(FA)とは、一定の出場資格を満たした選手が所属球団との契約を離れ、国内外のどの球団とも自由に契約できる仕組み。長年貢献した選手が、年俸交渉や環境を自ら選んで改善できるようにすることなどを目的に導入された。
現行の制度では、FA移籍によって主力を失った旧球団は、選手を獲得した球団(移籍先)から代わりの選手を1人獲得できる。これが「人的補償」と呼ばれる仕組みだ。
NPBの中村事務局長は、日本プロ野球選手会の要望を踏まえて協議中であると認め、ドラフト2位や3位の指名権を補償対象とする案などが選択肢に上がっていると説明した。譲渡される指名権は、FA選手の旧球団での年俸ランクに応じて変動する見込みだ。人的補償を巡っては、移籍に伴う選手への精神的負担などから選手会が撤廃を求めており、選手関係委員会で検討が進められていた。
この報道を受け、SNS上では「これはガチで良い検討」「人的補償撤廃は良いと思います」と好意的に受け止める意見がある一方、「撤廃するならその代わりの調整がどうなるのか気になる」「難しいところだけど、人的補償はあった方がいいと思う」と慎重な見方も根強い。
そして、「上位指名を譲ってまで欲しい選手がいるか?」「FA選手の獲得に積極的に動く球団はほとんど現れないだろう」「FAとドラフトをセットにするのは反対」といった指摘も相次いだ。
今後について中村事務局長は年内には対応したいとしており、長年続いたFA補償制度が大きな転換期を迎えている。
記事/おかだみゆき
編集/まるスポ編集部
