空中戦に敗れた中日は不名誉な記録が並ぶ(写真はイメージ)
4月11日、バンテリンドームで行われた阪神との一戦。中日は3-9で敗れ、依然として最下位を抜け出せないままである。
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それどころか、2年連続で開幕5カード連続勝ち越しなし・12球団最速となる10敗に到達し、借金は今季ワーストを更新する「7」など不名誉な記録が開幕早々に連なった。
この日の試合を象徴したのは、“本塁打”だった。これまで投手有利とされてきた本拠地で起きた異変。その背景にあるのが、今季から導入された「ホームランウイング」である。
ホームランウイングは左右中間が116mから110mへ6m前進。フェンスの高さも4.8mから3.6mに低くなり、中日の本塁打増が期待されていた。
しかし、この試合においては相手の勝利をアシストすることとなった。阪神が初回に森下の一発で先制すると、2回には大山が続く。さらに7回と9回に佐藤も放つなど、終わってみれば計4本の本塁打で中日は打ち負けた。
阪神の誇るクリーンアップ3人が揃い踏みしたのだが、佐藤の2本目以外はいずれもホームランウイングに飛び込むものだった。
一方“家主”である中日では3回に花田・8回にサノーがウイングに着弾する一発を放ち、ようやくその恩恵を受けた。
この試合は計6本とバンテリンドームにおける1試合最多本塁打数に並ぶ記録となったが、うち5本はウイングへの打球だった。
一昨年まで指揮を執っていた立浪和義前監督も「導入を希望します」と在任時に公言し、井上監督は「うちに出ることもあれば、打たれることもある」と承知の上だと語ったが、今回は皮肉にも自軍の敗戦に繋がってしまった。
ホームランウイングの導入によって、バンテリンドームは“守り勝つ球場”から“一発で流れが動く球場”へとシフトしつつある。
その変化に、いかに早く適応できるか。中日にとってこの一戦は、単なる1敗ではなく、“戦い方のアップデート”を改めて突きつけられた試合となった。
記事/まるスポ編集部
