日本パラカヌー連盟の代表理事・会長を務める小林慎一朗さん
2026年1月17・18日、東京国際交流館 プラザ平成にて、「パラスポーツ パーク」が開催。会場には「パラカヌー」「車いすカーリング」「パラフェンシング」「パラ射撃」「パラ馬術」「知的障がい卓球」「知的障がい水泳」「パラ・パワーリフティング」の8つの競技ブースが並び、多くの来場者が競技の魅力を肌で感じました。
今回、一般社団法人日本パラカヌー連盟の代表理事・会長を務める小林慎一朗さんにインタビューを実施。元々はサッカー界で活躍し、映像制作やプロデュースに携わっていた小林さんが、なぜパラカヌーの世界に飛び込んだのか。そして、2028年ロサンゼルス大会を見据えた展望や、競技が直面する現実的な課題について伺いました。(取材・文/大楽聡詞 文中敬称略)
サッカー界からパラカヌーへ、異色の出会い
――小林さんは、いつから日本パラカヌー連盟で携わっているのでしょうか。
小林: 2023年の6月、代表理事・会長に就任しました。現在(2026年1月)で3年目に入ったところです。
東京パラに向けて「メダルを取るため」の種をまく。リオの経験を活かした施策(前編)
――元々はパラ競技ではなく、別のスポーツに関わっていたと伺いました。
小林:本業はずっとサッカーの仕事をしています。メディアで番組の制作やプロデュースを手がけたり、国家資格のキャリアコンサルタントとして、現在ではプロサッカー選手のキャリア支援なども行っています。
――どのような経緯でパラカヌー連盟に関わることになったのですか?
小林:きっかけはスポーツ庁のキャリアセミナーに参加したことです。セミナー自体には私も参加していましたが、直接のきっかけは、そこでパラカヌー連盟の事務局長と話をしていた大学院の同期から声をかけられたことでした。
その同期が事務局長の相談をオンラインで受けることになり、団体運営や規約規定に詳しい私にも「ぜひ一緒に参加してほしい」と誘ってくれたんです。
当時、連盟が抱えていたさまざまな悩みを聞き、「コロナ禍でもありますし、オンラインで継続的に相談に乗りましょうか」と提案したのが始まりでした。
そこからアドバイスをしたり相談に乗ったりしているうちに、外部有識者として役員選考委員会に入ってほしいという依頼をいただき、まずは理事を選ぶ側として関わることになりました。
――最初は運営のサポート役だったのですね。そこからさらに深く関わられた理由は?
小林:選手やスタッフの皆さんが本当に一生懸命頑張っている姿を見て、力になりたいと思ったんです。私の自宅のそば(千葉県佐倉市)に「印旛沼(いんばぬま)」というフィールドがあったので、イベントを企画する際に市役所との橋渡し役を買って出ました。その後、「普及委員として活動してほしい」という流れになり、今に至ります。
