このオフ、巨人は補強以外で話題を呼んだ(写真はイメージ)
今シーズン3位に終わった巨人。例年“主役”となるオフの補強では日本ハムからFA宣言した松本剛を獲得したが、岡本和真のポスティング利用やグリフィンMLB復帰、長野久義の引退など流出が目立つなど、明るい話題が少ない。
特に、ファンや評論家たちの間で話題になったのがオコエ瑠偉と山瀬慎之助である。オコエは電撃退団となり、海外も視野に入れて移籍先を探している。
シーズン終了後から球団と協議を重ね、他球団へ挑戦したい旨を自ら申し出ていた。秋季キャンプの途中から突如姿を消し、球団の公式行事にも欠席を重ねていたことから、ファンの間でも異変を感じていた。
ただ、楽天時代から素行面については問題視されている。
若手時代には年俸以上の車を何度も購入したり、野球に対する姿勢の甘さは当時の梨田昌孝監督や石井一久監督(現:取締役GM)らに苦言を呈されることも少なくなかった。
現役ドラフトで巨人移籍直後の23年1月には、暴力団関係者が主催する宴に参加しており、自身は関与していなかったが傷害事件も発生したような現場だった。
今シーズンは楽天時代にオンラインカジノをやっていたことが発覚。5月に単純賭博の疑いで書類送検・6月に不起訴処分(起訴猶予)となっていた。なお、今も進展はない模様で引き続き来季のプレー先を探している。
そして山瀬は、1度目の契約更改を保留したことが話題となった。
今季はファームで100試合に出場し打率も3割を超える成績をマークしたが、一軍では1試合の出場にとどまった。
球団とは出場機会増を求めた内容を話し合ったがサインとはならず保留。さらにそれを自身のSNSで発信したことで波紋が広がった。
山瀬は2度目の交渉でサインしたが「試合に出たい。来年も同じような形だったら違う選択肢を」と述べるなど、退団も辞さない姿勢で覚悟を示した。
明るい話題が少ない中、13年遠ざかっている日本一を目指す巨人。まずは2年ぶりのリーグ制覇を目指して現有戦力の底上げを行う。
記事/まるスポ編集部
