11.3大田区でワールド&STRONG女子王座を掛けて戦う渡辺桃(左)と上谷沙弥(右)
10月27日、東京・後楽園ホール『STARDOM NIGHTER 2025 in KORAKUEN Oct.』が開催され、上谷沙弥、小波、渡辺桃、吏南、フキゲンです★、稲葉あずさのH.A.T.E.と、スターライト・キッド、AZM、天咲光由のNEO GENESISと妃南、稲葉ともか、虎龍清花のGod’s Eyeの連合軍が12人タッグマッチで激突した。
注目は、11.3大田区でワールド&STRONG女子王座2冠戦を控える上谷と桃、そしてワンダー・オブ・スターダム王座戦を控えるスターライト・キッドと小波の因縁だ。

H.A.T.E.勢の奇襲で試合はスタート。場外乱闘から、虎龍にあずさの鋭いキック、フキゲンです★の顔面掻きむしりなど、H.A.T.E.らしいダーティーファイトで試合のペースを握る。
この日、復帰したAZMがH.A.T.E.相手にスピードで圧倒する。だがAZMと上谷の丸め込みの最中、桃の蹴りが上谷に誤爆、すると桃と上谷がエルボー合戦。場外に落ちた桃に上谷はプランチャー。王座戦へ向けた同門の火種が試合中にも噴出した。

同じく激しくやり合ったのがキッドと小波。小波はサッカーボールキックからトライアングルランサーでワンダー王者・キッドの腕を締め上げる。20日新宿FACEで10周年興行を終えたばかりのキッドもストレッチマフラーで応戦。しかし、桃のバット攻撃を始めH.A.T.E.の総攻撃を受けたキッドが捕まる。
最後は小波がキッドにネックブリーカーからバスソーキックを叩き込み、3カウントを奪取。挑戦者である小波が王者キッドから前哨戦で勝利をもぎ取った。

試合後、勝利した小波は「もうお前との前哨戦は、これで終わりでいいや。これ以上やるとお前が動けなくなっちゃうからな。スターライト・キッド、ジ・エンド!」と不敵に宣告し、キッドを踏みつけ白いベルトを投げつけた。
さらに、タイトルマッチ前哨戦が全く組まれていなかった桃がマイクを握り「(11.3大田区の)前哨戦がない日々が続いてっからこうなるんだよ。いつ組むんだよ、クソ会社よ」と会社への不満を爆発させた。

これに呼応したのが王者の上谷だ。「おい、岡田。全部お前のせいだよ。時間がねえんだよ。だから11月1日、千葉大会、H.A.T.E.対H.A.T.E.をメインで組めよ」と異例の強権を発動。これに対し、岡田社長は「はい!やりましょう」と即答。
タイトルマッチを控えた同門の2人が、自ら前哨戦を要求する事態。ギクシャクが加速するH.A.T.E.のトップ争いは、11月1日千葉大会、そして11月3日大田区決戦へ向けて、さらなる混迷を極めることになった。
<インフォメーション>
11月3日大田区総合体育館で「STARDOM CRIMSON NIGHTMARE 2025」が開催。詳細はスターダム公式ウェブサイトをご覧ください。
記事/まるスポ編集部
