
明治安田J2リーグ第33節(10月18日、ハワイアンズスタジアムいわき)、愛媛FCはいわきFCに1-2で敗れた。前半から主導権を握り、何度も決定機を作り出したが決めきれず。後半にMF曽根田穣のゴールで一時同点に追いついたものの、終盤に痛恨の失点。J3降格の危機が現実味を帯びる厳しい結果となった。
◇明治安田J2リーグ第33節 いわきFC 2-1 愛媛FC(2025年10月18日 ハワイアンズスタジアムいわき)
愛媛FCにとって、まさに背水の陣となった第33節。結果次第ではJ3降格が決まる可能性もある中、アウェー・ハワイアンズスタジアムいわきに乗り込んだ。
試合開始から、愛媛が積極的に仕掛ける。前半8分、MF曽根田穣がペナルティエリア前から強烈なシュートを放つが、GK佐々木雅士の好セーブに阻まれる。こぼれ球をMF甲田英將が拾って再び狙うも、これもGKの手を弾いてクロスバーの上。続く21分には、FW村上悠緋がGKとの1対1を迎えたが、シュートは惜しくもポストの左をかすめた。
圧倒的に攻め込んだ愛媛だったが、先制したのはいわき。前半33分、MF柴田壮介のクロスをMF石渡ネルソンに決められ、0-1で前半を折り返した。
後半、愛媛は気持ちを切らさず攻勢を続ける。後半4分、左サイドでMF甲田がヒールパスを出し、MF堀米勇輝がゴールライン際まで持ち込み、絶妙な浮き球のクロス。これをMF曽根田が頭で押し込み、ついに同点に追いついた。
勢いに乗りたかった愛媛だが、試合終盤に落とし穴。後半32分、いわきのCKからDF堂鼻起暉にヘディングで決められ、再び勝ち越しを許す。その後も前線の村上や堀米を中心に反撃を試みたが、追加点を奪えず試合終了の笛を聞いた。
試合後、愛媛の選手たちは悔しさを隠せず。曽根田は「内容では負けていなかったが、結果がすべて。最後の場面で守り切れなかった」と唇をかんだ。
この敗戦で愛媛FCは勝ち点を伸ばせず、他チームの結果次第ではJ3降格が決まる可能性が残る。
残り試合はわずか。クラブ一丸で、意地を見せたい。
記事/佐藤クロ 編集/まるスポ編集部