
7月20日、札幌・北海きたえーるにて新日本プロレス『G1 CLIMAX 35』が開催。第7試合のAブロック公式戦では、無所属の辻陽太とハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)のEVILが激突した。
EVILが“新兵器”ドン・ファレ投入!カラムを沈めて開幕白星
今年3月の『NEW JAPAN CUP』で敗れた因縁の相手、EVILへのリベンジに燃える辻だったが、試合は開始前から混沌としていた。EVILが奇襲を仕掛けると、ディック東郷とドン・ファレも加勢。コスチュームを使ったチョーク攻撃、レフェリーを巻き込む乱戦など無法ファイトが全開となる。

トレイン攻撃を切り抜けた辻はファレを排除し、EVILにコンプリートショット、カーブ・ストンプで応戦。さらにトペ・スイシーダを決めるが、キャッチしたファレが辻を鉄柱に打ち付ける。EVILは辻をフェンスに投げつけ、本部席を崩壊させる乱暴ぶりを見せた。
リングに戻るとEVILは逆エビ固め、さらにフィッシャーマンズバスターを決めるも、辻はカウント2で粘る。エルボー連打で反撃した辻は、花道での攻防を経てカウント17でリングへ帰還。続けざまにフェイスクラッシャー、ブレーンバスターボム、そしてマーロウクラッシュを叩き込むもセコンド陣の妨害に苦しめられる。
終盤は技の読み合いが加速。EVILのラリアットをかわした辻は、ショートレンジのジーンブラスターで反撃。あと一歩まで追い詰めるも、EVILは”裏EVIL”を炸裂。強烈な一撃が辻を沈め、2連勝を飾った。

試合後、EVILは「オイ、これから辻陽太と対戦するAブロックのヤツらいいか、これが辻陽太の倒し方だ。真似したきゃ真似してもいいぞ。でもな、俺の二番煎じだ。ダサいヤツは真似すりゃいいさ。よく覚えとけよ。ハッハッハッハ!」と高笑い。
辻は「さすが、俺の尊敬するEVILだ…」とだけ残した。
この日の結果を終え、EVILは2勝0敗(勝ち点4)、辻は1勝1敗(勝ち点2)。
混沌と波乱のAブロック。EVILの勢いはどこまで続くのか。そして、EVILの次なる対戦相手はH.O.Tの仲間であるSANADA。今後の展開から目が離せない。
記事/ミライカ