
7月20日、札幌・北海きたえーるにて新日本プロレス『G1 CLIMAX 35』が開催。第3試合では、Aブロック公式戦としてボルチン・オレッグと大岩陵平が激突。NEVER無差別級王者として威信を背負うボルチンが、野毛道場で切磋琢磨した盟友・大岩との熱戦を制し、初白星を掴んだ。
試合は序盤からパワーとレスリングを融合した一進一退の攻防。両者ともファイヤーマンズキャリーで先制し合い、ショルダータックルやチョップの打ち合いで肉弾戦を展開する。

主導権を握りかけたのはボルチン。大岩を担ぎ上げてコーナーに叩きつけ、逆水平チョップで追撃。しかし、大岩も粘り強くDDTで切り返し、左腕攻めに集中。
ロープやコーナーを使ってダメージを蓄積させると、天山スープレックスやシットダウン式パワーボムからのTHE GRIPで勝機を狙った。
だが、ボルチンはこれを振りほどき、エルボーからリフトアップ。最後は渾身のカミカゼで大岩を沈め、1勝1敗と星を五分に戻した。

試合後、ボルチンは「昨日の苦しさが今日の試合に出たと思う。毎回試合をするたびに大岩は大きくなって、レスリングもプロレスもどんどん上手くなってる。自分もできる限り成長し続けたい。今日勝ってよかった。うれしい。…今日はお母さんの誕生日。笑顔で電話します。」と大岩を讃えつつ勝利に喜んだ。
一方、大岩は「おい、ボルチン・オレッグ。今日の1勝でお前が上だなんて思うなよ。G1はまだ始まったばかりだ。次はカラム・ニューマン。お前の右ヒザ痛めてること知ってんだぞ。俺は狙ってるからな。」と強気のコメント。
G1開幕2日目を終え、それぞれの物語は次なるステージへと進んでいく。
記事/ミライカ