【全日本プロレス 本田竜輝】称号を手にするため、自分の中で何かを変える必要がある

青柳優馬からの卒業証書証を受け取る本田竜輝

王道トーナメント終了後、本田は「これからは一人でやりたい」と、昨年8月に芦野祥太郎、児玉裕輔、花畑正男と結成したユニット「GUNGNIR OF ANARCHY(=GOA)」からの卒業を宣言。この3人は本田がデビューしたWRESTLE-1からの付き合いである。

「彼らとは同じ釜の飯を食うじゃないけど、WRESTLE-1からずっと一緒にやってきた。名残惜しい部分もあるけど、自分がここから上に行くためには環境を変える必要があると感じた。それも王道トーナメント決勝で小島さんと敗れた瞬間に。5月にT-Hawkに負けて三冠王者に挑戦できなかったし、王道トーナメントも小島さんに敗れ優勝できなかった。やっぱり何かしらの称号を手にするため、革命ではないけど自分の中で何かを変える必要がある。それでGOA卒業を決めたんだ」

9.8代々木大会。メインイベントで宮原健斗に敗れた安齊勇馬に「俺と一緒に組んで、全日本プロレス、時代を変えてやろうぜ」と本田が呼びかけた。これに安齊も呼応し共闘。全く接点がないと思われた2人。本田にはどのような考えがあるのか?

「あの時、全日本プロレスTVの解説席から安齊を観ていた。安齊はデビューして1年、俺に持ってないものを全部持っている。自分がキャリア1年の時は所属団体が無くなってプロレスができるかどうかの状況だったのに、安齊は全日本プロレスのメインに立っている。その姿に魅了されて、俺から『タッグを組まないか』と誘った。あの試合を観るまで、その気持ちはなかった。でも安齊は宮原と同じユニットで戦っていたら上には行けない。だから俺と組んで刺激的な戦いをしないか、と安齊に提案した」

9.14新木場でタッグを結成した安齊勇馬(左)と本田竜輝(右)

その安齊とのタッグ初陣は9.14新木場、対戦相手は「ゼンニチ新時代」を牽引するスーパースター宮原健斗と5冠王者の青柳優馬。試合は大熱戦の末、30分時間切れドロー。試合後、立ち上がれない青柳の前で堂々と仁王立ちし笑みを浮かべた本田。そして本田は「9月23日、三冠ヘビー級王者史上最年少王者の誕生だ。必ずお前から獲って時代を変えてやる」と宣言した。

「現三冠王者(青柳優馬)には勝つイメージしかできてない。年齢のことは気にしてなかったけど、今の最年少記録が宮原健斗の26歳11か月。俺が獲得したら23歳7か月。大幅に更新し、誰も塗り替えられない記録を作ろうと思っている。また違った『ゼンニチ新時代』の景色をお見せしましょう」

<インフォメーション>
9.23後楽園ホール「#ajpwジャイアントシリーズ2023」が開催。王者・青柳優馬からの指名を受け三冠王座初挑戦の本田竜輝。歴史は動くのか?詳細は全日本プロレスWEBサイトをご覧ください。

本田竜輝 X(旧Twitter)
本田竜輝 インスタグラム

取材・文/まるスポ編集部
写真提供/全日本プロレス

1 2

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

Share me!
  • URLをコピーしました!
目次