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【カヌーホーム 江盛咲子】カヌーを大事に思ってもらえる環境を!(中編)

ロンドンオリンピック カヌー日本代表コーチ尾野藤直樹氏に誘われ、一般社団法人カヌーホームを設立。今年で4年目を迎える。「カヌー界の故郷(ホーム)」になるべく様々な取り組みを行っている。中編は設立当初を振り返ってもらった。

<前編はこちらから>

――尾野藤さんに一般社団法人カヌーホームに誘われたのは、鹿児島にいる時だったのですか?

江盛咲子(以下 江盛):元々、尾野藤直樹さんとは大学3年の秋に出会いました。私が京都大学カヌー部のキャプテンになった時期です。京大カヌー部はコーチや指導者がいません。

 自分たちで練習メニューを組んでいたのです。その練習メニューは、先輩たちから代々受け継がれたもので、「もっと強くなるにはどうしたらいいか?」とよく考えていました。

 そこで私がキャプテンになった時、いろいろな指導者の方に練習メニューについてお話を聞きに行きました。「メニューを教えてください」や、私自身の悩みで「チームをどのようにまとめたらいいですか?」とか…

――結構、踏み込んで聞きましたね(苦笑)。ライバルチームにも聞きに行ったのでしょうか?

江盛:今考えると良く練習メニューを教えて下さいましたよね、大切な情報なのに(苦笑)。高校の指導者の方々を中心にお話をお聞きしました。

 その中で、和歌山の先生が、「日本代表のコーチをしている尾野藤直樹さんという人がいるから連絡してみたらいろいろお話が聞けると思うよ。」とおっしゃってくれて…

 当時、尾野藤さんはロンドンオリンピック日本代表のコーチをされていました。今考えると日本代表のコーチに、一大学のチームのキャプテンが練習メニューを聞きに行くという(笑)。

 尾野藤さんのもとに後輩2人と伺い、喫茶店で理論や理論に基づいた練習メニューを一通り教えて頂きました。

――江盛さんの行動力、素晴らしいですね。

江盛:いやいや、若気の至りです(苦笑)。教えていただいた情報をもとにメニューを組み、練習を重ねました。その後は実際にお会いするのは大会会場などのみでした。

 引退試合の後に、お礼を兼ねてご挨拶をしたときには、たくさんお話を聞いていただきました。ただ大学卒業後は、先述のとおり、私はカヌーから一度離れたので、会う機会がありませんでした。

 私が就職し鹿児島でカヌーを練習していた時、尾野藤さんが鹿児島に来られました。当時、尾野藤さんは全国の都道府県を回って、いろいろな人にカヌーを教えていました。それで再会したのです。

 その頃、尾野藤さんの中でカヌーの未来をより良いものにするべく、カヌーホームを設立する計画がありました。福井県にあるオールコネクトさんが想いに共感してくださり、サポートをしてくださることになりました。

 実際に法人を稼働させていくにあたり、「そういえば、ものすごくカヌーが好きな子がいたな」と私を思いあたってくださって、声をかけていただきました。

 2017年夏頃に尾野藤さんからそういう話を受け、お世話になっていた会社は翌年3月に退社しました。

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