【プロレスリングWAVE 宮崎有妃】今年、葛西純と戦いたい(6)

――宮崎選手はハードコアマッチからコミカルな試合まで幅広く対応します。過去アイドルと戦い「はずかし固め」を考えたように相手に合わせた戦い方もできる。そしてプロレスラーにとって大切な要素である必殺技。宮崎選手のムーンサルトプレスは十分説得力があると思います。話をWAVEの選手の印象に戻します。旧姓・広田さくら選手はいかがでしょう?

宮崎:昔、私も広田も性格悪かったんですよ。お互い世間をなめてましたね(苦笑)。私はJWP、彼女はガイアに所属している時、出稽古があり面識はありました。でも仲良くなったのはWAVEに所属してから。

昔の広田の噂で聞くことと言えば悪い事ばかり。でも噂なんて尾ひれが付いて大きくなるので実際と違うことは多々ありますが。

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WAVEに入って広田が近づいて来た時、「えっ、どうして私に?」と身構えたけど、その時の広田は心を入れ替えた後でした。

私にも経験があるのですが「自分自身、根っこの部分から変わらなければいけない」と人生を見つめ直し、他人に対しての考え方を改めた人は人間として深いと思います。

21歳の狐伯は社会をなめてても良い。人それぞれ勝手に壁にぶち当たって挫折して、そこから這い上がる。広田は這い上がった人。

だからちょっとやそっとのことではビクともしない。実は結構強い人間だと思いますね。

――たしかに広田さんから強さを感じます。ところで宮崎さんが壁にぶち当たったのはいつですか?

宮崎:プロレスを辞めた後、2011年東日本大震災が起きた時です。私の周りのことがグチャグチャになった。普通に太陽が昇っているのに、私の目には暗く見えて絶望を感じた。

例えば、目の前にAとBのお菓子がある。Aは食べたことがあるけどBは食べたことがない。

昔の記憶からAはとっても美味しかったけど、まだ食べたことがないからBも食べてみたい…と選択する時は、いろいろ考えるじゃないですか。

同じように人生でも選択の場面があり、その選択は過去の自分の経験から決めている。

震災の後、私の周りで起きたことが「もしかしたらこれは過去の自分の選択によって起きたことなのかも…」と考えてしまった。そしたら、なにもする気が起きなかったんです。

生きているので仕事はしますよ。でも仕事以外になにもやる気が起きなかった。本当にドン底まで落ちましたね。周りの人たちに支えられて、なんとか這い上がることができました。

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