山川が入団から10年を過ごした西武の先輩・栗山巧への思いを語った(写真はイメージ)
ソフトバンクの山川穂高内野手が、今季限りで現役を引退する西武・栗山巧選手への思いを語った。
栗山は8月30日の楽天戦(ベルーナドーム)で引退試合を迎え、25年間に及んだプロ野球人生に幕を下ろした。西武一筋で通算2000安打を達成するなど長年チームを支え続けた“ミスターレオ”に、かつての後輩である山川も特別な思いを抱いていた。
富士大から2013年ドラフト2位で西武に入団した山川は、14年から23年まで栗山と10年間にわたってチームメートとしてプレー。栗山について「侍とか武士とかが一番似合う」などと表現し、プライベートで食事に行った際も野球談義に花が咲いたのだという。
特に記憶に残っているのが、プロ1年目の出来事。
当時、打てずに落ち込んでいた山川に対し、周囲の先輩たちは励ましの言葉をかけていた中、栗山だけは「そんな暇があったら、室内で打ってこい!」と一喝されたといい、山川にとって栗山から怒られたのは、この一度だけだったと振り返る。
その後の山川は球界を代表する長距離砲へと成長。西武では3度の本塁打王を獲得し、23年オフに国内FA権を行使してソフトバンクへ移籍した。
移籍1年目の24年には34本塁打、99打点で本塁打王と打点王の2冠を獲得し、翌25年には日本シリーズMVPに輝くなどチームの連覇と日本一に貢献した。しかし今季は46試合で打率.175、9本塁打、25打点と苦しみ、6月1日に出場選手登録を抹消されて以降、二軍での調整が続いている。
バットの重量を軽くし、打撃フォームにも変更を加えるなど試行錯誤を重ね、ファームでは11本塁打を記録。それでも一軍復帰には至らず、さらに8月には目の感染症によって約2週間離脱した。28日から二軍に再合流し、30日もファーム施設で打撃練習などを行っているも、実戦復帰時期の目処は立っていない。
奇しくも自身が苦しい時間を過ごす中で迎えた、かつての先輩の現役最後の日。
栗山はプロ25年間で通算2151安打を積み重ね、西武一筋を貫いた。山川はそんな大先輩について、野球への向き合い方や人間性を含めて「全部かっこいい」と敬意を示している。
ベルーナドームに贈られた多数の青い花の中にも名前があるなど、感謝の気持ちを示した山川。
今年35歳を迎える大砲は、古巣の先輩から受け継いだ野球への姿勢を胸に、再び一軍の舞台へ戻ることができるだろうか。
記事/まるスポ編集部
