国際バレーボール連盟と世界陸連で対応の差が浮き彫りに(写真はイメージ)
国際オリンピック委員会(IOC)がロシアへの国際大会参加制限を撤廃したことで、各競技連盟の対応の差が浮き彫りになっている。
国際バレーボール連盟(FIVB)は、IOCの方針に足並みをそろえる形でロシアの国際大会復帰を電撃的に決定した。かつての強豪が再び前線へ戻ることで世界ランキングも復活し、国際大会のレベル向上が期待される。しかし、国旗や国歌の使用は継続審議とされるなど、政治とスポーツの狭間での苦渋の決断であることは否めない。
これとは対照的に、頑なに除外方針を崩さないのが世界陸連だ。ウクライナ侵攻開始直後からの大会参加除外措置を継続する決定に対し、ロシア陸連は「差別的な根拠に基づく権利制限だ」と猛反発し、スポーツ仲裁裁判所(CAS)へ提訴する手段に出た。競技によって対応が180度異なる事態は、今後の国際大会のあり方を大きく揺るがす分岐点となりそうだ。
この展開に、SNS上でも賛否両論。「純粋にロシアの強烈なバレーがまた見られるのは嬉しい」「これで大会が盛り上がる」と競技レベルの復活を歓迎するファンがいる一方で、「まだ戦争は終わっていないのに時期尚早だ」「ウクライナの選手たちの心境を考えると胸が痛む」といった倫理的な批判や困惑の投稿が相次ぎ、ネット上は騒然としている。
アスリートの基本的権利か国際社会の正義か、スポーツ界の足並みの乱れは今後も大きな火種としてくすぶり続ける。
記事/大楽聡詞
編集/まるスポ編集部
