“伝道師”として未来に野球の可能性を拡げる
昨今、競技環境の多様化や少子化といった外的要因もあって野球人口の減少というネガティブな話題がクローズアップされる。しかし、今日グラウンドに広がった子どもたちの笑顔には、野球界の明るい未来が凝縮されていた。
原総監督にこの日を踏まえて野球界の未来について抱いていることを質問した際、このように答えてくれた。
「子どもたちがプロ野球選手であったり、あるいは甲子園に行きたいとか、夢や目標を持って目指すことそのものが野球界として発展する要素なわけです。
私は少し格好よく言うならば“野球の伝道師”的な立場でですね、『野球って素晴らしいんだよ』『野球って難しいけども面白いんだぜ』といったことは伝えられますし、それが我々にとって一番の義務です。
そういう意味では、今日元気よく明るく夢や目標に向かっている姿というのは頼もしく見えました」

最後は子どもたちを教える指導者についても言及。野球の持つチームスポーツという要素を踏まえながら、指導者としての深い洞察に満ちた持論を展開した。
「野球にもルールがあって初めて成立するものですよね。チーム内でのルールであったり、あるいは野球のルールであったり。それはチームスポーツをやるうえで重要なことだと思います。
技術というのはね、早く上達する人もいれば、少々時間がかかって中学生あるいは高校生になって伸びる人もいるので人それぞれです。
なので技術先行というのをあまりせずにですね、全体で守らなければいけない規則や決め事を伝えて守っていくように努めることが必要だと考えています」
“野球の伝道師”として子どもたちの未来を照らした原総監督 。伝えた言葉の一つひとつには、長年野球界の頂点で戦い続けてきた重みがあった。
子どもたちがこの日の学びを胸に、どんな未来を描いていくのか。その歩みが、野球界の新たな希望となっていく。
(了)
