一般社団法人日本テックボール協会代表理事・早稲昭範氏。日々、テックボールの普及に努めている(写真/本人提供)
◼️アジア競技大会が「オリンピック」への試金石
――今年9月のアジア競技大会(愛知・名古屋)では、テックボールが追加種目として採用されました。
早稲:テックボールは現在、オリンピック種目入りを本気で目指しています。アジア大会での採用は、その前段階として極めて重要な争点でした。ここをクリアできたのは、大きな進歩と言えます。
――アジアのスポーツが世界標準になる可能性をどう見ていますか。
早稲:実はテックボールはハンガリー発祥のヨーロッパ競技なんです。ルーマニア、セルビア、ポーランドといった国々が非常に強く、すでに“ヨーロッパ発のグローバルスポーツ”としての土壌はあります。
その中で、人口が増え、足技の文化が根付いているアジアでどれだけ盛り上がりを作れるか。今回の愛知・名古屋大会の成功、そして日本がメダルを獲ることが、普及のブースターになると考えています。

◼️「まずは見てほしい」――エンターテインメントとしての魅力
――初心者の方には、どのようにテックボールを楽しんでほしいですか。
早稲:正直、やるのはめちゃくちゃ難しいです(笑)。ですから、まずは「見て楽しむ」ことから入ってほしい。テックボールは非常にエンタメ性が高いスポーツです。
100キロ近いスピードで飛んでくるスマッシュや、それを正確にコントロールして返すレシーブ。ルールを知らなくても、10分も見ていればその凄さと面白さが伝わります。
――派手なプレーが多いので、初見でも引き込まれますね。
早稲:はい。将来的には卓球のTリーグのような興行化も視野に入れています。ただし、“お遊戯会”ではいけない。
世界レベルでバチバチに戦える人間を国内に最低10人は育て、見る人を圧倒するクオリティを担保しなければなりません。それがプロ化への絶対条件だと思っています。
