残り3試合の棚橋弘至が高橋ヒロムから3カウントを奪取!
「あと3試合」の棚橋弘至、ヒロムとの激闘を振り返る

棚橋「ラスト高崎でした。高崎のファンの皆様、ほんとに大声援で最後迎えてくれて、力になりました。またね、高崎は何回もプロモーションで来てますんで、思い出のある土地ということで。
ヒロム……ほんとに僕が、(IWGPヘビー級)チャンピオンとしてこれから新日本を盛り上げていこうっていう時にね、入門してきた彼は、ほんとに運動能力は高かったんだけども、どんな選手になるんだろうっていう、ほんとにイメージがわかなくて。
でも、彼自身の、努力と持ってるもので、今のとこまできてね。ほんとに俺は、ね、若い頃、いっぱいね、ほんとになんとか新日本プロレスを盛り上げようと思って一役買ってもらった、ブログとかね。
その選手が、こうやって立派になって、新日本プロレスを引っ張ってくれる選手になったのは、ほんとにうれしく思います。はい。ありがとうございました」
――実際にヒロム選手と肌を合わせて、ヒロム選手の凄さというか、どのように感じました?
棚橋「もちろんスピードもあるし、で、パワーもある。でも、持ってるのはやっぱりハートかな。絶対、絶対、盛り上げるんだっていう、楽しんでほしいんだっていうお客様に対しての姿勢。それがやっぱりヒロムは、ね、ズバ抜けてると思うよ」
――ドームでの対戦がかなわなかった内藤選手の得意技を出すようなシーンも……。
棚橋「ああ、ねえ……。憎いね。そういった意味でも、今日闘えてよかったですよ」
――引退試合までのラスト3。高橋ヒロム選手、エル・デスペラード選手、藤田晃生選手と、ジュニアヘビー級相手のシングル3試合。棚橋選手はこれらのカードをどのようにとらえてますか?
棚橋「ウーン、まあ、全選手と闘いたいっていうね、ことを言ってて、まああのう……結局、全員とはできなかったんですが、このね、新日本明るい希望たち、直接シングルで闘うことによって、絶対伝わる何かがあるから。ね。僕かりゃ見りゃ、とっくに一人前だけども、さらに彼らのエネルギーになるようなものを、形見分けします」
――逆に棚橋選手が、この先輩と闘っておきたかったなあって思う選手って誰かいます?
棚橋「ウーン……(※しばらく考えた後)猪木さん。まあ、僕が(新日本プロレスに)入った時はもう引退されてたんですけどね。……ですね」
――ドームにウエーブを起こしたいっていう、それについては?
棚橋「はい。やっぱりこう、会場の熱でね、自然発生的に、ほんとに起きたんです、僕が学生のときに。やっぱりこう、期待感(がもたらすものだから)。第0(試合)からね、最初からMAXで。ね。過去最高の盛り上がりのドームにしたいから。ね。ちょっと、僕からの提案ですね。はい。無理にじゃない。もしよろしければ、みんなで盛り上げませんかっていう提案です。やってほしいなあ……。あと3つ。頑張ります」

ヒロム「(※フロアに座り込み)あれが引退する人間か?チクショー……。引退(までの)日数が残り少なくなってきて、どんどんパワーアップしてるんじゃないか?どんどんコンディション上がってんじゃないか?はあ……でも負けちゃダメだよな、これ。最後、最後ジュニアなんだよ。ジュニアがここで、負けるようなことがあったら……。
はあ、悔しいぜ。俺さ、新日本プロレスに好きな選手がいるからとか、その選手がいるから新日本プロレスを選んだわけじゃなくて、あのライオンマーク、あのロゴの新日本プロレスだから、俺は好きなんだ。誰がいるからとかそんなんじゃなくて、あのロゴの、あのライオンマーク、あれこそが新日本プロレス、そしてIWGP……。この引退ツアー……引退ツアーで、改めて新日本プロレス・イコール・棚橋弘至なんだなって、改めて思いました。
そして、今日感じたのは、新日本プロレスのライオンマーク、あのライオンマークに見えるのは、棚橋弘至なんだなって。今日、そう感じました。そのライオンマーク、ライオンマークの棚橋弘至がいなくなる。その次、あのライオンマークになるのは、いったい誰なんだろうね?
そこに今、俺が、『この俺だよ』って強く宣言できないのが……。まだどうやら、反抗期が続いてるみたいだな。いやあ……棚橋さん、“ヒロムちゃんメーカー”をくらってるようじゃ、オカダさんには勝てないぞ」
高橋ヒロム&外道、無念の2連敗!DOUKI&SHOはAブロック首位タイ
