吏南と比べられる日々。「だったら私は別の道で…」――プロレスを辞める決意の裏にあった、妹としての葛藤
7度防衛で見えた景色、妃南が見据える未来
――天咲光由選手を破り、フューチャー王座を戴冠、7回の防衛。自信につながりましたか?
妃南:めちゃくちゃつながりました!デビューして7年経つんですが、そのうち約6年間は、何も結果がない期間でした。
でも最近半年くらいでフューチャーベルトを持って防衛戦を戦った。この半年が濃すぎて、「今までの6年間は何だったんだろう」と(笑)。
本当にプロレスの楽しさにもフューチャーを持ってから改めて気づけましたし、辞めないでよかったと思いました。“結果がついてきたから自信もついた”という感じ。180度、人間としてもレスラーとしても変わることができたのかなと思います。

――次の目標はなんでしょうか?
妃南:まだはっきり公言はしていないんですが、フューチャー王座を失うと、アーティスト・オブ・スターダム王座(6人タッグ王座)や、NEW BLOODタッグ王座に行く選手が多いと思います。もし挑戦するのであれば、意味のある人と組みたいというか、関係性のある人たちと組みたいと思っています。
――信頼できるパートナーが見つかったらタッグを狙うということですね。そうなると、シングルタイトルですか。
妃南:シングルですかね。一度ハイスピード王座の次期挑戦者決定戦に組まれたことがありました。やってみて「ハイスピードは向いてないのかな」と感じました。元王者の星来芽依の試合を見ても、“自分はあれができる気がしないな”と。
だったら、ワンダー・オブ・スターダム王座(白いベルト)を狙って、どんどん上を目指していった方がいいのかなという気は今あります。ただ明確に「これベルト」というのは正直決まっていません。
