
8月14日に後楽園ホールで開催された『G1クライマックス35』のメインイベントで、決勝トーナメント進出決定戦(時間無制限1本勝負)が行われた。Bブロック2位の海野翔太と、Aブロック3位の辻陽太が激闘を繰り広げた。
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デビューは海野が2017年4月、辻が2018年4月と、キャリアでは海野が1年先輩である。両者のシングルマッチは、辻が勝利した2023年のG1公式戦以来、約2年ぶりとなった。

昨年のG1準優勝者である辻はショートタイツで登場。序盤から両者はショルダータックルで激しくぶつかり合う。海野がエルボースマッシュの連打からアームドラッグを仕掛けるが、タイミングをずらした辻は踏みつけで応酬。さらにヘッドシザースホイップで海野を場外へ落とし、トペ・スイシーダを敢行した。
場外で海野を痛めつけた辻は、リングに戻った海野にボディプレスを浴びせる。対する海野は、エルボーの連打からエルボースマッシュ、そしてニークラッシャーと低空ドロップキックで辻の右足を集中的に攻め立てた。

右足を気にしながらコーナーにもたれる辻に、海野はドラゴンスクリューを2連発し、さらに右足の裏側に低空ドロップキックを叩き込む。海野のSTFががっちりと決まるが、辻はなんとかロープブレイク。リング外へ転落した海野に、辻はすかさずムーンサルトアタックを見舞う。
その後、辻はマーロウクラッシュを狙うも、痛めた右足の影響でコーナーで踏み外し、この隙を見逃さなかった海野がニークラッシャーで追撃。さらにパワーボムを放つが、辻はカウント2で跳ね返した。
ブレーンバスターボムからボストンクラブで海野の腰を攻める辻に対し、海野もロープブレイクで危機を脱する。一気に勝負を決めたい辻が走り込んだところに、海野が渾身のラリアットを放つ。一進一退の攻防が続く中、最後は辻がコーナーからのゲレーロ・スペシャル(雪崩式リバース・ブレーンバスター)からジーンブラスターで海野を沈め、カウント3を奪取。辻が決勝トーナメント準決勝への進出を決めた。

試合後、辻は「海野、お前はお前の信じた道を歩け。海野、お前は俺の前に立たなきゃいけない人間だ。またやろうぜ」とコメント。さらに観客席に向かって「俺は命をかけてセルリアンブルーのリングに立ってるんだ。“覚悟はいいか”って自分を奮い立たせてるんだよ。俺が新日本プロレスを背負っていく」と力強くエース宣言をした。
昨年のG1準優勝者である辻陽太は、1年前の忘れ物を取り戻すべく、8月16日有明アリーナでの決勝トーナメント準決勝でEVILと激突する。
記事/まるスポ編集部