
東京女子プロレスは8月9日、東京・品川ザ・グランドホールで夏のシングルトーナメント「東京プリンセスカップ」の準々決勝を開催した。SKE48を3月に卒業し、プロレスに専念している荒井優希が後輩の上原わかなを破り、3年連続でベスト4進出を果たした。荒井は準決勝(17日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)で遠藤有栖と対戦する。
荒井優希が上福ゆきを撃破し「東京プリンセスカップ」準々決勝へ
試合は序盤から上原がドロップキックやエルボー連打で攻め立てたが、荒井は冷静に対応。レッグロックで上原の左足を攻撃し、さらにドロップキックからサソリ固めを狙うも、上原はこれをエスケープした。

その後、上原はブレーンバスターやバナナピローでギブアップを迫る。しかし荒井は脱出に成功し、ビッグブーツやフルネルソンバスターを繰り出した。上原は荒井の必殺技であるFinally(カカト落とし)を阻止し、丸め込みやジャックナイフで逆転を狙う。だが、荒井はこれを切り抜け、最後はサソリ固めで上原からタップを奪った。
試合後、荒井は「2回戦(準々決勝)を突破した。去年もトーナメントで対戦した上原は、後輩ながら成長の速度がものすごい。1年後にはどうなってしまうのかと思うほどだ。自分も上原に負けないよう成長したい」と語った。

一方、敗れた上原は「去年も今年も荒井さんに負けて、壁を越えられなかった悔しさがある。去年から成長していないわけではなく、研究もして進歩した自負はあるが、荒井さんの勢いがさらに増していて、その差を詰められなかった」と反省の弁を述べた。
大会終了後に行われた準決勝の組み合わせ抽選会で、荒井は同学年で同年デビューの遠藤との対戦が決定した。荒井は「シングルマッチもタイトルマッチも何度もしてきた相手だ。ベスト4には3回残っているが、逆に言えばここまでしか来れていない。今年は遠藤に勝って、さらに上を目指したい」と初の決勝進出への意気込みを示した。