
7月22日、宮城・仙台サンプラザで新日本プロレス『G1 CLIMAX 35』が開催。Aブロック公式戦、上村優也(1勝1敗)と辻陽太(1勝1敗)が激突した。
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両者は昨年、G1公式戦の宮城大会で対戦し、上村が勝利を収めたものの、その代償として腕を負傷し長期欠場を余儀なくされた因縁がある。今年3月に復帰を果たした上村だが、5月には辻の保持するIWGP GLOBALヘビー級王座に挑戦し敗退しており、まさに宿命のライバル対決となった。

試合序盤、上村は辻の腕を執拗に攻める。辻は場外の上村に対しトペ・スイシーダで反撃。リングに戻ると上村は改めてアームブリーカー、アームドラッグと、一点集中で腕を攻め続けた。
ペースを掴みたい辻は、コーナートップからスパニッシュフライを繰り出す。上村もダイビングボディアタックで応戦するが、辻はこれをかわしてジーンブラスターを狙う。しかし上村はアームドラッグで辻を投げ飛ばし、カンヌキスープレックスの体勢へ。辻はヘッドバットで切り返し、再びジーンブラスターを狙うが、上村はエルボーをカウンターで放つなど、目まぐるしい一進一退の攻防が展開された。

上村がドラゴンスープレックスを放つも辻はカウント2で返し、ダイビングボディアタックを炸裂させるも3カウントは遠い。最後は辻がジーンブラスターで上村を力で抑え込み、激闘に終止符を打った。
試合後、バックステージに現れた辻は上村に対し、「上村、どんなスタイルでもいいさ。お前はレスラーだ。やりたいスタイルをやれ。ただな、新日本をこれから背負う人間として、ほかの人のスタイルどうこう、あんまり口出さないほうがいいんじゃないか。スタイルの違いは、人それぞれあるさ。俺たちは違う人間なんだから。でもさ、その相手のスタイルを受け入れたうえで、相手に勝つ。それが本来のストロングスタイルじゃないのか? なあ、上村、お前がそれに気づくまでは、俺には勝つことはねえぞ」と、厳しい言葉で一喝した。

3戦目を終えたAブロックは、タイチ、ボルチン・オレッグ、辻陽太、大岩陵平、EVILが2勝1敗(勝ち点4)で並ぶ大混戦模様となった。
次戦は7月25日の大田区総合体育館で、辻は大岩と、上村はカラム・ニューマンとそれぞれ対戦する。
記事/まるスポ編集部