
2024年6月18日、佐々木大輔は自身の自主興行「CHARISMANIA Ⅱ」で師匠・ディック東郷と8年ぶりに対戦。結果は佐々木自身が「完敗」と認める。かつては試合をコントロールできていたはずの師匠に対し、なぜ今回は圧倒されたのか。試合後に発表された10月2日後楽園「佐々木大輔20周年記念大会」はどのような興行になるのか。師匠との激闘、そして記念すべき大会の思いを語る。(取材・文/大楽聡詞)
師匠・ディック東郷の”真の力”を実感した敗戦
――6月18日新宿FACE自主興行「CHARISMANIA Ⅱ(カリスマニア2)」で師匠・ディック東郷選手に敗戦。この試合を振り返っていただけますか?
佐々木:振り返る…か。とにかく完敗だった。約8年前、2017年4月に対戦した時は、俺にちょっとだけ余裕があり、コントロールできていた部分があった。だが今回全くコントロールもできなくて、試合中に「ダメだ」と感じた。
「あと5年くれ!」佐々木大輔、師匠・東郷に完敗も20周年大会を発表
――それはディック東郷選手が8年前より“強くなっていた”と?
佐々木:多分、本来の実力なんだろうな。8年前は復帰したばかりのシングル。
――東郷選手は2012年9月に一度引退、2016年7月に復帰しました。
佐々木:8年前は復帰直後のシングルマッチ、師匠の感覚が戻ってなかっただけ。俺は勘違いをしていた。
――10.2後楽園で開催される「佐々木大輔20周年大会」で再戦の予定はあるのでしょうか?
佐々木:いや、今は師匠を超えられない。それに喜びのような感覚もあって、清々しさとやり切った感がある。だから再戦もすぐじゃない。そのうちタイミングが来ると思う。
――試合後、「あと5年くれ」と話していたのは…
佐々木:師匠に勝つには、それだけ時間が必要だ。ただ「いつ、どこで」とか、決まった感じではなく急に戦いたいタイミングが訪れるかもしれない。