ここまで登板翌日に登録抹消が続く藤浪晋太郎投手(写真はイメージ)
DeNAの藤浪晋太郎投手が21日、出場選手登録を抹消された。
前日の20日に行われた巨人戦(横浜)に先発したものの、2回1/3を投げて4安打3失点、4四球。63球を要して3回途中でマウンドを降り、今季初黒星を喫した。
今季はこれが3度目の一軍登板だったが、いずれも登板翌日に登録を抹消されており、一軍定着には至っていない。ここまで0勝1敗、防御率6.30と、未だ苦しいシーズンから抜け出せずにいる。
藤浪は23年に阪神からポスティングシステムを利用してメジャーへ挑戦し、アスレチックスやオリオールズなどでプレー。25年途中にDeNAへ加入し、3年ぶりとなる日本球界復帰を果たした。
その際に期待されたのが、球団が力を入れているデータやテクノロジーを活用した「藤浪再生」だった。
DeNAはデータ分析や動作解析を積極的に取り入れており、藤浪の獲得時にもAIやメカニクスデータ班を活用して制球改善に取り組む方針が伝えられた。長年の課題を感覚だけでなく数値や動作の面から分析することで、持っている能力を引き出せるのではないかという期待もあった。
しかし、その昨季は一軍で6試合に登板して1勝0敗、防御率4.09。8月31日の中日戦では7回無失点の好投を見せた試合もあったが、加入2年目となった今季はまたもや制球難に苦しんでいる。
一軍初登板となった7月11日の巨人戦では、初回に先頭から3者連続四球。立ち上がりからストライクを取ることに苦しみ、3回3失点、6四球で94球を投じて降板した。
続く22日の古巣・阪神戦では4回2/3を5安打1失点と粘ったものの、4四球1死球で95球。失点こそ最小限にとどめたが5回を投げ切れず、再び翌日に登録を抹消された。
そして約1カ月ぶりに一軍へ戻った20日の巨人戦でも、課題は変わらなかった。
初回に四球からピンチを招いて2失点すると、3回には先頭から2者連続でストレートの四球。大城卓三に適時打を浴び、中山礼都から三振を奪ったところで相川亮二監督が交代を決断した。各イニングすべてで20球以上、わずか2回1/3で63球を費やしていた。
今季3試合は計10イニングで14四球、1死球。3試合すべてで4四球以上を与えており、計252球を投じながら一度も5回を投げ切れていないことから、常に走者を溜めて球数が増えていることが如実に表れている。
阪神時代から何度も指摘され、抜け球が右打者の頭付近に何度も行くなどの制球難。イップスや技術不足など各所で議論される大きな壁は依然として立ちはだかっている。
「ふがいない投球をしてしまい、チームに申し訳ないです」と語った藤浪。
32歳を迎え、今季はいまだ未勝利。球団の技術とノウハウも生かしながら復活を目指してきた剛腕は、長年向き合い続けてきた課題を克服し、再び一軍のマウンドへ戻ることができるだろうか。復活の時をまだ信じているファンもいるだけに、またファームで鍛錬の日々が続く。
記事/まるスポ編集部
