今大会から初めて指名打者(DH)制が採用された(写真はイメージ)
19日、阪神甲子園球場で開幕した第98回選抜高校野球大会。今大会から初めて指名打者(DH)制が採用され、高校野球の歴史に新たな1ページが刻まれた。大会初日、第3試合の八戸学院光星(青森)対崇徳(広島)の一戦では、エース右腕の北口晃大(3年)が「4番・投手兼DH」として出場。降板後も打者として残れる通称「大谷ルール」が大会初適用となった。
DH制と「大谷ルール」とは?
DH(Designated Hitter)とは、投手に代わって打席に立つ「指名打者」をあらかじめ指定できる制度だ。プロ野球パ・リーグやMLBに加え、2027年からはセ・リーグでも導入が決定。投手の負担軽減や、強力な打線を組めるメリットがある。
通常、DHが守備についたり投手が代打に立ったりするとDH制は消滅し、以降は9人制へ移行するが、今大会注目されるのが「大谷ルール」だ。
これは、投打二刀流で活躍する大谷翔平選手(ドジャース)の影響で生まれた規定である。本来、先発投手を降板させるとその選手は試合から退くのが一般的だが、このルールにより先発投手自身をDHとして同時に出場させることが可能となった。
つまり、投手としてマウンドを降りた後も、そのままDHとして打席に立ち続けることができるのだ。
北口主将が体現する「二刀流」の価値
八戸学院光星の仲井宗基監督は「北口は打線の中心」と全幅の信頼を寄せる。北口は昨秋の公式戦で5完投を記録した絶対的エースでありながら、打率3割超を誇る主砲でもある。
これまでは、投手の降板=主軸打者の交代というリスクがあったが、新ルールの適用によりエースの右腕と強打を試合終了までフル活用できるようになったのだ。
SNS上では、「高校野球にもDHが導入されるなんて時代」「大谷選手の活躍がルールにまで影響を与えていること自体すごい」そして「大谷ルールの難しいところは打てる投手の可能性をつぶしてしまうところ」「DH制の次は球数制限の導入か?」などの声も上がっている。
高校野球の戦術を大きく変えるこの一歩。北口が見せた「4番・投手兼DH」という背中は、今後の球児たちの新たなスタンダードとなるだろう。
記事/おかだみゆき
編集/まるスポ編集部
