世界タッグ王者として初戦白星を飾ったザイオン(左)とオデッセイ(右)
11月22日、プロレスの聖地・後楽園ホールにて、師走の風物詩「世界最強タッグ決定リーグ戦2025」が開幕した。全12チームがA、Bブロックに分かれ、各ブロックを勝ち上がった1位チームが、12月10日の後楽園ホールでの優勝決定戦で激突する。
オープニングマッチは、世界タッグ王者のザイオン&オデッセイ組と、リーグ戦初出場となる異色のタッグ、黒潮TOKYOジャパン&他花師組の一戦。
試合前、全選手参加の入場式が行われ、その退場シーンで早くも火花が散る。他花師がオデッセイを挑発すると、それに呼応した黒潮が、コーナー最上段から場外のHAVOCにプランチャを敢行!ゴング前の奇襲で、試合は荒れた展開でスタート。
試合巧者の黒潮&他花師は、ザイオン&オデッセイに真っ向勝負を挑まない。試合の舞台を場外へ移すと、ザイオンを後楽園ホールの南側の後方に連れ出し、リングアウト勝ちを狙うが、ザイオンはカウント9でリングに戻る。
息を吹き返した王者組は、オデッセイが必殺のスクラップバスターで他花師を叩きつけ、最後はザイオンがコーナーポストからダイビングヘッドバッドを炸裂させて、熱戦に終止符を打った。

試合後、敗れた黒潮は「もう、僕たちのタッグリーグは終わった!」と弱音を吐くと、タッグパートナーの他花師は「何言ってんだよ、まだ始まったばかりだろ!」と叫び黒潮に奮起を促す。
そして翌日の沼津大会に向けて、「沼津といえば鰻、鰻といえばヌルヌル」「ヌルヌルといえば…」と芸人顔負けのトークを展開。最後は「北斗軍の試合始まっている。セコンドだ!」と急ぎ足でバックステージを後にした。
王座組に土をつけられなかった黒潮&他花師だが、今後のリーグ戦での大番狂わせに期待がかかる。
編集/まるスポ編集部
