
7月19日、札幌・北海きたえーるでG1 CLIMAX 35が開幕。メインイベントのAブロック公式戦では棚橋弘至とタイチが激しくぶつかり合った。
社長兼レスラーとしての激動の日々――ファイナルロードと新日本プロレスの未来(前編)
2年ぶり23回目の出場となる棚橋は、2026年1月4日の東京ドームでの引退を表明しており、今回が最後のG1 CLIMAX。棚橋は2007年、2015年、2018年に続く4度目の優勝を狙っている。

一方、タイチは6月23日の後楽園大会で行われた『G1 CLIMAX』進出決定戦でカラム・ニューマンに惜敗。その後、後藤洋央紀の負傷欠場に伴うAブロック出場者決定ガントレットマッチが小島聡、石井智宏、タイチ、チェーズ・オーエンズで行われ、タイチがこれを制し、2年ぶり6度目のG1出場権を獲得した。
ファイナルロードを歩む棚橋弘至と、北海道出身のタイチの戦いは、地元の声援をバックに躍動するタイチがキックのコンビネーションで棚橋を攻める展開。

しかし棚橋はタイチにドラゴンスクリューを見舞い、場外にエスケープしたタイチの膝を鉄柵に固定してドロップキックを放った。
大タイチコールの中、タイチはバズソーキックから天翔十字鳳を棚橋に見舞う。棚橋もドラゴンスクリューで応戦。
タイチはアックスボンバーからデンジャラス・バックドロップ・ホールドを繰り出すが、棚橋はなんとかこれを返す。

コーナーでタイチは棚橋に雪崩式デンジャラス・バックドロップを狙うが、棚橋はボディプレスで切り返しハイフライアタック。最後は得意のハイフライフローが決まり3カウント。棚橋が北の大地でG1初戦を制した。
試合後、棚橋は「今年のG1 CLIMAX、ちょっくら優勝してきます」とチャラさを漂わせ、最後は「愛してま~す!」の大合唱で大会を締めくくった。
記事/まるスポ編集部