球界を揺らしたダイエー“スパイ疑惑”(写真はイメージ)
日本ハム・伊藤大海が西武・黒田哲史コーチの動きに疑念を抱いたことで、改めて注目された球種伝達の問題。プロ野球では過去に、電子機器を利用したとされる大規模な疑惑が球界を揺るがした。
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1998年12月、一部報道で明らかになった福岡ダイエーの“スパイ行為疑惑”だ。
報道では、1997年5月ごろから1998年6月まで、球団職員が福岡ドーム内のモニターで相手バッテリーのサインを解読。無線機を使って外野席のアルバイト学生へ球種を伝え、学生がメガホンを立てるなどして打席の選手へ合図を送っていたとされた。
関与を疑われた選手たちは否定。ダイエーが設置した調査委員会の報告を不十分と判断したパ・リーグは、第三者による特別調査委員会を設置した。
1999年1月に発表された最終報告は、「間違いなく行われていたとの確証は得られなかったものの、疑惑を完全に払拭することはできない」というものだった。
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選手や現場への処分はなかったが、当時の球団社長には戒告と6カ月間の職務停止、球団代表には1カ月間の職務停止処分が科された。
さらに同日、川島廣守コミッショナーが、試合中に外部からベンチへ情報を伝える行為の禁止などを12球団へ通達。パ・リーグは二塁走者やコーチによるサイン盗みも禁止した。
不正が正式に認定された事件ではない。しかし、この“灰色決着”が、球界全体でサイン盗みへの規制を強める大きな転換点になった。
記事/まるスポ編集部
