チームが好調の裏で二軍戦での出場を続ける山川(画像はイメージ)
ソフトバンクの山川穂高内野手が、二軍での調整を続けている。
今季は開幕から打線の中軸を任されながら状態が上がらず、46試合に出場して打率.175、9本塁打、25打点。6月1日に出場選手登録を抹消されて以降、一軍から遠ざかっている。
3度の本塁打王を獲得するなど西武時代から球界屈指の長距離砲として活躍し、23年のWBCでは世界一の一員となった。
しかし同年、知人女性への強制性交等の疑いで書類送検されると、8月に東京地検が不起訴処分としたものの、西武は9月に無期限の公式試合出場停止処分を科した。結果的にこの年の一軍出場は17試合にとどまり、シーズンの大半で公式戦から離れることになった。
その中でも山川は故障者特例措置によって国内FA権を取得し、同年11月に「自分自身を戒めると考えた」と権利を行使。当時は西武からの出場停止処分が続いていたこともあり、その去就には大きな注目が集まった。
そして12月、ソフトバンクへの移籍が決定。4年総額12億円規模と報じられた大型契約で新天地へ渡った。
一方、FA移籍に伴う人的補償として西武へ移ったのが甲斐野央投手だった。
移籍1年目の24年、山川は全143試合に出場して打率.247、34本塁打、99打点。本塁打王と打点王の2冠に輝き、ソフトバンクのリーグ優勝を支えた。
翌25年は日本シリーズMVPに輝いたものの、シーズンでは130試合で打率.226・23本塁打・62打点と数字を落とすと、今季はさらに苦戦。持ち味である長打こそ9本塁打を記録しているものの打率は1割台に低迷し、6月に再調整を命じられた。
二軍では長らく変えなかったバットの重さを約20グラム軽くし、打撃フォームへ変更するなど復調への試行錯誤を続けている。ファームでは11本塁打も放っているが、打率.254と、優勝マジックを点灯させている一軍から声はかかっていない。
その山川とは対照的なシーズンを送っているのが、人的補償で西武へ移った甲斐野だ。
今季も一軍の救援陣を支え、20ホールド・17セーブを挙げ防御率は1.81。リーグ唯一のチーム防御率2点台を誇る西武の強力投手陣を支えている。
山川のFA移籍によってユニホームを交換する形となった両者。移籍2年目は山川がリーグ連覇や日本一に貢献して存在感を示したが、3年目の今季山川は二軍生活が続き、甲斐野は西武躍進の原動力となっている。
再び一軍の中軸へ戻り、自らのバットで存在感を示すことができるのか。長期に及ぶ二軍調整は、今年35歳を迎えるベテランにとって大きな正念場となっている。
記事/まるスポ編集部
