同じ1997年生まれで、ともに英国マットでキャリアを積んできたゲイブ(左)とモロニー
激しいファイトスタイルを武器に、ともにWAR DOGSを支えたゲイブとモロニー。
だが、その後、二人を取り巻く環境は大きく変わっていく。
今年2月、ゲイブが新日本マットを去る中、モロニーはこのリングに残って戦う道を選んだ。かつて同じユニットで暴れ回った二人は、それぞれ異なる道を歩み始めた。
現在、モロニーはUnbound Co.の一員として新日本を主戦場に戦う一方、ゲイブはAEWに所属。それでもIWGP GLOBALヘビー級王座を腰に巻き、新日本のリングへ乗り込んでいる。

かつて同じ場所にいた二人が、今は異なる立場から新日本と向き合っている。
今年7月18日、『G1 CLIMAX 36』札幌大会の公式戦で両者が激突。互いを知り尽くした二人の一戦は激しい攻防となり、最後はモロニーがドリラ・キラーでゲイブから3カウントを奪った。
さらに8月16日の両国大会では、二人の感情が真正面からぶつかった。
「オマエはここに残ったんだろ?この会社に身を捧げたんだろ?この会社を愛してるんだろ?だったら証明してみろ」
そう迫るゲイブに対し、モロニーは「俺がオマエに、オマエが何者なのか思い出させてやる」と応戦。

これは単なる王座を巡る争いではない。ともに英国で育ち、若き日から互いを知り、WAR DOGSでは同じ旗の下で戦った二人。だからこそ、変わってしまった相手の姿に、誰よりも強い感情を抱くのかもしれない。
新日本に残る道を選んだモロニーは、自らの選択とこのリングへの思いを証明するため、IWGP GLOBALヘビー級王座を狙う。
そして、そのベルトを持って立ちはだかるのが、かつてモロニーを「ブラザー」と呼んだゲイブ・キッドだ。
英国時代から続いてきた二人の物語。盟友として肩を並べた時間を経て、今度はIWGPのベルトを挟み、王者と挑戦者として向かい合う。
9月27日の神戸で、二人の長い歴史に新たな1ページが刻まれる。
