千葉県市原市で活動する野球クラブチーム「サウザンリーフ市原」。この傘下に女子チーム誕生の動きが加速している。チーム名は「サウザンリーフ・レディース」。今回、そのチームの中心的存在であるピッチャー竹村寧寧選手の生い立ちから野球にかける想いを聞いた。

<前編はこちら>

――高校3年の時、学校以外はバイトと練習三昧だったのですね。卒業後の進路はどうしましたか?

竹村 寧寧(以下 竹村):アサヒトラストに入社しました。アサヒトラストは女子野球チームでは強豪で約30名の選手が所属。ビッチャー希望でしたが、硬式野球に慣れるために最初はサード。3年間在籍しましたが選手層が厚くレギュラーになれず、試合出場も数回でしたね。

実はアサヒトラストに勤務していた時、千葉県に引っ越ししたのです。それでアサヒトラストを退職した後、千葉県にある「ラビッツ」という女子野球チームに所属しました。ただ企業チームではないため、平日は仕事をして日曜日に練習や試合をしていました。

――ラビッツでのポジションは?

竹村:ピッチャーです。このチームには半年間所属しましたが、周りとの温度差を感じました。私はもっと真剣に野球に取り組みたかった。そんな時、サウザンリーフ市原の平川寿治さんに出会いました。

――それはいつですか?

竹村:2021年の12月です。サウザンリーフ市原がクラブ選手権を企画し、ラビッツは運営を担当しました。私は平川さんと一緒に受付係。平川さんに「もっと真剣に野球がやりたい」と話したら「実は女子チームを作る構想がある。俺が動くよ」と言ってくれました。

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――平川さん、男気ありますね。

竹村:ありますね(笑)。それで周りの女子選手に声を掛け一定人数集まる予定でしたが、残念ながらタイミングも合わなくて選手が揃いませんでした。

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