
ソフトバンクの上沢直之投手が8月の「大樹生命月間MVP」を受賞した。
この期間は4試合に登板し、全ての試合で2失点以下と安定した投球で4勝0敗・防御率1.73の成績だった。
29日のロッテ戦(ZOZOマリン)ではモイネロ・有原・大関に次いで勝ち星が10勝に到達し、“10勝カルテット”を形成した。
上沢は「大事な時期にチームの力に大きくなれてうれしい」と語り、「後ろで投げてくれるピッチャーと、打ってくれる野手のみなさんのおかげ。僕一人で月間MVPを取ったわけではないですし、これからも感謝の気持ちを持ってやっていきたいです」とコメントした。
日本ハムで12シーズン在籍し、23年オフにポスティングシステムを利用しMLBに挑戦した上沢。レイズと契約が成立するも3月に契約を破棄し、レッドソックスに移籍したため、譲渡金は金額は6250ドル(当時のレートで約91万円)だった。
レッドソックスで2試合登板したのみでマイナー降格。その後メジャーへ昇格を果たすことができず帰国し、日本ハムの施設などで練習を続けていた。
その古巣からオファーがあったものの、NPB復帰先に選んだのは4年総額10億円プラス出来高払いの大型契約を提示したソフトバンクだった。
入団会見では笑顔は全く見せず、「この決断が良かったと思えるように、自分の野球で示せたら」と覚悟を述べていた。
様々な声が飛び交う中スタートした今シーズンであるが、開幕から先発ローテーション入りし、首位を走るチームをその結果で支えてきた。
なお、古巣とは5月1日に本拠地で登板し、7回3失点(自責点2)で敗戦投手に。まだエスコンフィールド北海道での登板はない。
チームは奇しくも古巣との優勝争いを繰り広げている。2021年のキャリアハイ(12勝)の更新も視野に入れており、
「なかなか点が取れない時にチームが勝てるような投球できたらと思っている。僕の投球でチームを助けられるように頑張っていきたい」とまだまだ続く激闘を見据え、力強く述べた。
記事/まるスポ編集部