――5月18日はMUSASHI選手と吉岡選手の限界値を超えた戦いでしたね。
MUSASHI:せーちゃんと話したわけではないけど「俺たちにしかできない戦いをやろう」という意識が働いていた気がする。そこはタッグパートナーだから通じ合ってたのかな。
アジアタッグ王者・MUSASHI、王座防衛を宣言。「むーちゃんせーちゃんは100人乗っても大丈夫!」
――亮生選手や田村(男児)選手に「この戦いを超えられるか?」と先輩レスラーとして意地を見せた感じにも見えました。
MUSASHI:それは考えなかったですね(笑)。ただ5月はメインがチャンピオンカーニバルの優勝決定戦、どこかで「ヘビーの戦いに負けたくない」気持ちが働いたのかもしれない。
ダメージもかなり大きかった。試合後、数日間全く身体が動かなかったですから。
――昔パンクラスでゴングと同時に激しく殴り合う“秒殺”の戦いがありましたが、それに近いものを感じました。
MUSASHI:せーちゃんはどう思っているのか分からないけど、自分は翌日以降どうなろうと全く考えなかった。とにかく“吉岡世起”というレスラーと、どちらかが倒れるまで戦いたかった。
あの日は「吉岡世起とリング上でやり合う気持ち」が「ファンの方に楽しんでもらう」と言う気持ちを上回りました。