
長谷川は、会場に集まったファンにもう一度感謝を伝える。
「2019年からデビューさせていただいて、約6年弱。首を骨折したり様々なことがありましたが、今リングに立てているのを幸せに感じます。ベルト、持ってかれちゃったけど、もっと大切なものを、この東京女子プロレスでもらいました。これからはいちファンとして、東京女子プロレスを応援したいと思いますので、またみなさん、会場でお会いしましょう!」と笑顔で締め、引退の10カウントゴングが鳴った。
バックステージでは「アイアンマンのベルトを持って、シングルチャンピオンとして、入場できたことはすごい嬉しくて。絶対持って帰ろうって思ってたんですけど、取られてしまって。でも、それくらい東京女子の選手はめちゃくちゃ強くて素敵な選手ばかりなので悔いはないですし…、アイアンマンなら一般人になっても狙えるんじゃないかなって思ってるので、プロレスラーじゃなくなっても狙いにいっちゃおうかなって思ってます!」と笑いを誘った。
「そして、実況には有田哲平さんが来てくださって、こんな誰も知らないプロレスラーのために実況に入ってくださったということ、本当に感謝して。たくさんの人に支えられたプロレス人生だったなって思ってます。本当に最高のプロレス人生を送れました!」と清々しい表情でコメント。
引退後の進路は未定だという長谷川。プロレスで鍛え上げた不屈の精神と、周囲を笑顔にするその人柄は、これからどの道に進んでも、きっと大輪の花を咲かせるはずだ。
<インフォメーション>
7月21日(月)大田区総合体育館にて「SUMMER SUN PRINCESS ’25」が開催されます。詳細は東京女子プロレス公式サイトをご覧ください。試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。
文/藤本桃子