
7月6日、新日本プロレス「NEW JAPAN SOUL 2025」後楽園大会のセミファイナルで、IWGPジュニアタッグ王座戦が開催。王者組SHO & DOUKI(HOUSE OF TORTURE)が挑戦者のYOH & マスター・ワトを退け、初防衛に成功。
矢野&YOH&ワト、NEVER6人王座戴冠!H.O.Tとの抗争激化!
4日の東京武道館ではNEVER無差別級6人タッグ王座戦で矢野通 & YOH & マスター・ワト組が王者組の成田蓮 & 高橋裕二郎 & SHO(H.O.T)を破りタイトルを奪取、その因縁がこのジュニアタッグ戦に持ち込まれた。
試合前、SHOは「ベルト泥棒、それはわしらのもんだ。何が備蓄だ。そんな古くせえ米はここにいる奴らに食わせればええんや。今日はいつも通り、お前らなんて…」と挑戦者組を挑発。しかし、その言葉を遮るようにYOHが「ボコボコにしてやる!」と叫ぶと、ワトが場外に落ちたDOUKIとSHOへノータッチ・トペコンヒーロを敢行。ゴング前から試合は激しい場外乱闘の様相を呈した。

リングに戻ると、YOHはSHOとDOUKIに得意のパラダイスロックを仕掛け、ワトと息の合ったドロップキックを浴びせる。しかし、王者組はすぐさま反撃に転じ、ワトの足に狙いを定めて集中攻撃を開始。ワトはSHOを場外に落としプランチャで追撃。DOUKIのデイブレイクはワトが辛うじて阻止。
10分を経過するとワトが王者組に捕まるが、YOHが間一髪で救出。YOHはDOUKIにファルコンアローを決め、ワトがダイビングフットスタンプで続く。挑戦者組へと傾きかけたかに見えた。
しかし、SHOがYOHをレフェリーに突き飛ばし、H.O.Tのメンバー(高橋裕二郎、金丸義信)がリングになだれ込み、試合は無法地帯と化した。

この窮地に現れたのは、NEVER無差別級6人タッグ王座を共に奪取した矢野通。矢野は巧みにH.O.Tの介入を阻止し、高橋裕二郎と金丸義信を一掃。リング上は再び2対2の状況に戻る。
ワトが通天閣ジャーマンでフィニッシュを狙った瞬間、DOUKIがレフェリーを掴み阻止。その隙を逃さず、最後はDOUKIが非情なスープレックス・デ・ラ・ルナでワトから3カウントを奪取。王者組が初防衛に成功、YOH & ワトのベルト奪回はならなかった。

試合後もSHOの舌鋒は止まらない。「お前らみたいな備蓄野郎どもとは格が違うんじゃ、ベルト泥棒!」と、試合中から続く「備蓄」発言で挑戦者チームを徹底的に罵倒。
DOUKIも「俺たちは去年、IWGPジュニアヘビー級タイトルを1年間、2人で回したんだ。他の奴らのギャラも全部よこせ!俺たち2人でジュニアを回したんだよ」と自分たちがジュニア戦線を牽引していると豪語。
敗れた挑戦者チームは、何も語ることなく控え室へと姿を消した。
記事/まるスポ編集部