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印象に残っているレスラーは「バンバン・ビガロ」
――その後、ヒールユニット「C.T.U」や「G・B・H」を経て「CHAOS(ケイオス)」に加入。邪道さんといえばCHAOSのイメージが強いです。
邪道:ちょうど20周年の頃でしたね。
――20周年を区切りとして、印象に残っていることは?
邪道:テレビで見ていた外国人選手と実際に試合ができたことが、何よりも楽しかったですね。
――戦ってきた選手の中で、特に印象に残っている方はいらっしゃいますか?
邪道:たくさんいますけど、ボブ・バックランドやキングコング・バンディですね。バンディは、めちゃめちゃデカくて身長は2メートルくらいありました。でも、一番試合の勉強になったのは、バンバン・ビガロです。
――ビガロ選手のどんなところが勉強になったのですか?
邪道:ビガロこそ、プロレスにおけるサイコロジー(心理学)を最も体現している選手です。試合中の動きの滑らかさや観客との会話の仕方が見事で、さすがだなと。対戦した中でもビガロは断トツでした。
――37年のキャリアの中でも、やはりビガロが一番ですか?
邪道:はい、一番です。ビガロはデビュー当時から、北尾光司さんやサルマン・ハシミコフ氏、アメリカではフットボール選手といった突拍子もない相手と組まされることが多かったんですよ。
――デビュー戦の相手を務めるというのは、会社からの信頼がなければできないことなのですね?
邪道:ええ、その通りです。きちんと試合を構築できる選手でないと任されませんからね。『ビガロなら大丈夫だろう』と、会社からの信頼も厚かったのでしょう。