
12日に発表された巨人とソフトバンク間の電撃トレード。
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巨人が秋広優人と大江竜聖の2選手、ソフトバンクが砂川リチャードという2対1の組み合わせとなった。
特に巨人は主砲・岡本和真が怪我により長期離脱。緊急昇格した坂本勇人も本来の調子が戻らず二軍で再調整となったこともあり、緊急補強に乗り出す形となった。
大江は貴重な変則左腕として20年・21年と40試合以上に投げるなど、通算149試合に登板した実績がある。
ただ、衝撃を与えたのはお互いに将来の主軸候補が含まれていたことだった。
秋広は20年のドラフト5位で入団し、身長は2mという恵まれた体格から早くも注目を集める。2年目はあの松井秀喜氏が背負った背番号「55」に変更し、ファームでは最多安打を記録するなど可能性の片鱗を見せた。
3年目の23年に主に3番打者を務め、121試合出場で打率.273・10本塁打・41打点の成績を挙げブレイク。
阿部慎之助監督が就任した昨年、更なる飛躍を目指すも指揮官の信頼を得るには至らず26試合の出場にとどまっていた。
今季も開幕二軍スタートだったが、2日に初昇格すると前カードのヤクルト戦(神宮)でも9日に代打で出場するなど一軍メンバーとしてベンチ入りしていた。
秋広はまだ今年で23歳。その若さもあり期待も大きかったが、巨人の背番号55が大田泰示に続いてトレードでチームを去ることになった。
一方、リチャードも長年“ロマン砲”としてソフトバンクの4番候補の期待を数年間寄せられ続けていた。
ウエスタン・リーグでは史上最長の連続記録となる5年連続本塁打王を昨年まで記録し続け、師事する山川穂高からもそのパワーと飛距離について「日本ならNo.1」というポテンシャルの高さを認められていた。
しかし、一軍の厚い壁を乗り越えることはできずにいた。昨年までの7年間で一軍では79試合で本塁打は10本。
昨年オフには契約更改の席で「ホークスで頑張るのが一番ですが、誰かのケガ待ちというのも嫌」と、移籍願望を発言したことから物議をかもしていた。
「覚悟を持ってサインした」と気持ちを切り替えて今季開幕スタメンの座を掴んだが、6試合で22打数2安打(打率.091)、12三振で打点もゼロという寂しい数字が並んだ。
小久保裕紀監督も我慢の限界を迎え、4月4日の試合後に「リチャードは今日で終わりです」という言葉を報道陣に残してファームに落ちていた。
秋広と大江は短いながらも一軍で実績のある選手。そして、リチャードは一流打者も認めるポテンシャルの持ち主。
「環境が変わってその才能が開花するのでは」という期待を寄せるファンも多い。お互いチームの救世主として活躍するか注目される。
記事/まるスポ編集部