日本の野球界、とりわけ高校野球の指導現場で日常的に飛び交ってきた「刺せ」や「殺せ」といった物騒な叫び。長年見過ごされてきたこれらの過激な表現が、ついに見直しの局面を迎えている。宮城県高校野球連盟は、今秋にも野球用語のあり方を考え直す検討委員会を設置する。
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対象となるのは、「殺」「刺」「死」「盗」「犠」といった、教育の場にはおよそ不釣り合いな文字を含む用語の数々だ。
松本嘉次理事長をはじめ、国語教師や報道関係者ら約10人で構成される委員会では、これらを片仮名表記や全く新しい言葉へとブラッシュアップしていく。来春には加盟校の指導者へ周知し、将来的には公式記録の表現改定や、小学校から社会人野球にまでこの取り組みを広げたい考えだ。
この先進的な試みに対し、SNS上では早くも激しい議論が巻き起こっている。「時代に合わせた素晴らしい変化」「子どもの教育を考えれば当然の配慮だ」と歓迎する声が上がる一方で、「伝統的な野球文化や緊迫感が薄れる」「言葉狩りではないか」といった戸惑いや反発の声も根強い。
長年「当たり前」とされてきた野球界の常識にメスを入れるこの改革は、単なる言葉の言い換えに留まらず、スポーツ指導におけるハラスメント防止や、時代に即した教育の本質を問う重要な一歩となる。
慣れ親しんだ過激な言葉から脱却し、誰もが清々しく打ち込める新時代の球界へと変革できるのか、宮城県高野連の決断に全国の注目が集まる。
記事/まるスポ編集部
