正捕手・山本祐大のトレードは大きな衝撃を与えている(写真はイメージ)
DeNA・山本祐大捕手と、ソフトバンクの尾形崇斗投手・井上朋也内野手とのトレード成立が発表された。
山本祐大の電撃移籍は歴史の分岐点となるか――プロ野球界を揺るがした「超弩級トレード」3選!
山本は2024年にベストナインやゴールデングラブ賞にも輝き、日本シリーズ制覇にも貢献した正捕手。今季も11日時点で28試合に出場し、直前の10日もスタメンマスクを被っていた。
突然の知らせだった。山本は囲み取材で「今日の朝に連絡が来たので、すごくびっくりしています」と率直な胸中を明かした。それでも「そういうこともあるのがこの世界」と現実を受け止め、新天地への覚悟を口にした。
また“祐大のおかげ”と常々語り、23年に最優秀バッテリー賞も受賞した東克樹や佐野恵太、そして同級生の牧秀悟など共に戦ってきた仲間への想いも溢れ出た。
東については「僕が1軍にいさせてもらえるきっかけを作ってくれた人」と語り、この日先発予定だったエースとのバッテリーがもう組めないことに「ぐっときた」と本音を漏らす
さらに牧や佐野においても「秀悟の存在が自分を成長させてくれた」「佐野さんにもお世話になってますし、ドラフト9位で僕が追いかけていく道しるべになった人だったので、野球が一緒にできなくなるのは寂しい」とも述べた。
木村洋太球団社長は報道陣の取材に応じ、「今年優勝するため、中長期的に強いチームであり続けるために必要なこと」と説明した。
そのためには投手陣の強化を優先課題とし、特に先発投手が外国人選手頼みだったことから、主戦捕手放出という大きな決断に踏み切った背景を明かした。
今季から指揮を執る相川亮二監督も「個人的な感情は当然ある」と胸の内を吐露。
バッテリーコーチ時代から「一番長く接してきた選手」であり、指揮官となった今季も開幕から正捕手として起用していただけに複雑な感情を抱くのは想像に難くない。
発表直後からSNSなどでは「え?なぜ山本を放出?」「その場しのぎで投手補強か」などと懐疑的な意見が相次ぎ、球団公式SNSにも「現場とはちゃんとコミュニケーション取った上でのトレードなのか?」「データで決めたんじゃないよね?」といったフロント主導であるかの問いも寄せられた。
12日の試合では次代の正捕手と目され、球界OBからもポテンシャルを期待されている松尾汐恩が出場した。
98年以来の日本一も経験した“扇の要”が横浜を去る。
「毎日満席の中でプレーできるのは当たり前じゃない。毎日幸せだった」と支えてくれたファンへの感謝を口にし、「今度はソフトバンクでプレーして恩返ししたい」と山本は前を向いた。
チームをグラウンド内外から支えてきた扇の要の放出は、球界にも大きな衝撃を与えている。
記事/まるスポ編集部
