
DDTプロレスが10月8日、東京・新宿FACEで「リングの秋場所2025」を開催した。19日の後楽園ホールで石田有輝と組み、KO-Dタッグ王座(王者組=飯野雄貴&納谷幸男)に挑む樋口和貞が前哨戦を制して、王者組をバッサリ斬り捨てた。
この日、樋口は中津良太、吉村直巳とのハリマオ最強トリオで、飯野、納谷、瑠希也組と対戦。樋口は飯野とチョップの打ち合いを繰り広げれば、納谷にはチョップ連打。樋口が納谷をクローで締め上げると、吉村がラリアット、中津がレッグラリアットを叩き込む好連係。樋口が飯野とラリアット相打ちになり、外掛けで倒す。瑠希也が樋口をエルボー連打で攻め込むも、強烈なクローから、そのまま押さえ込んで3カウントを奪った。試合後、飯野&納谷のThe Apexは樋口と視殺戦を展開し、もみ合いに発展した。
バックステージで樋口は「チャンピオンチームは軽いんだよ。これでちょっとは重く感じてくれただろ。このベルトは俺が吉村、坂口(征夫)さん、入江(茂弘)さん、関本(大介)さんと獲ったりして、歴史ある重いベルトなんだよ。それを自覚しろ。その上で俺と石田でハリマオに持ってくる」とクギを刺し、ベルト獲りを宣言。
かたや、飯野は「樋口、腕だけで俺の頭を粉砕させようとして、ふざけんな。次はおまえをボコボコにしてやる。粉砕して潰してやるよ」、納谷は「石田、石田って言ってたけど、樋口和貞がいたのをまざまざと見せつけられた。でもタイトルマッチ勝つのは俺たち。樋口、おまえもぶっ倒してやる」とベルト死守を誓った。
また、第3試合ではデビュー1ヵ月の葛西陽向が“レジェンド”秋山準との初の一騎打ちに臨んだ。葛西は当初、対戦予定だった男色ディーノ戦が体調不良のため欠場となり、急きょ秋山戦が実現。葛西はチョップ、エルボー、ミサイルキックで必死の攻めを見せるも、受け切った秋山はパイルドライバーから逆エビ固めで締め上げてギブアップを奪った。
玉砕した葛西は「自分が未熟者だというのをまざまざと見せつけられた。今までいろんな人と戦ってきたけど、今までで一番大きな壁だと感じました。だけど未熟者だというのは伸びしろがあるということだと思うんで。その伸びしろを伸ばして、もっと練習して強くなりたいと思いました」とコメント。秋山は「昨日、新日本で父ちゃん(葛西純)と会ったんだよ。おまえのことよろしくって。今日、急きょ、やることになったんだよ。それも何かの縁だろう。これから何回もやるだろうけど、今日よりも次、次よりもその次、できるようにしっかり頑張れ。練習もっとしないと上の奴に追いつけないぞ」とゲキを飛ばした。
【大会名】リングの秋場所2025
【日時】2025年10月8日(水)
【会場】東京・新宿FACE
▼オープニングマッチ スペシャルシングルマッチ 30分一本勝負
○MJポー vs アントーニオ本多●
7分15秒 ギブアップ勝ち
※逆さ押さえ込みを狙ったアントンがポーの体重に耐え切れず
▼第二試合 平田一喜 “第二試合凱旋”シリーズvol.1~1vs4ハンディキャップマッチ 30分一本勝負
●平田一喜 vs 彰人&高尾蒼馬&松永智充&須見和馬○
9分38秒 スク~ルボ~イ
▼第三試合 30分一本勝負
○秋山準 vs 葛西陽向●
8分52秒 逆エビ固め
▼第四試合 30分一本勝負
佐々木大輔&岡谷英樹&●イルシオン vs クリス・ブルックス&青木真也&正田壮史○
13分17秒 片エビ固め
※正田のチカラKOBUムキムキ
▼第五試合 30分一本勝負
○MAO&KANON with KIMIHIRO vs 高鹿佑也&佐藤大地●
14分14秒 ロックキラー
▼セミファイナル スペシャル6人タッグマッチ 30分一本勝負
飯野雄貴&納谷幸男&●瑠希也 vs 樋口和貞○&中津良太&吉村直巳
12分38秒 クロー押さえ込み
▼メインイベント スペシャルタッグマッチ 30分一本勝負
上野勇希&●To-y vs 鈴木みのる○&HARASHIMA
20分6秒 体固め
※ゴッチ式パイルドライバー
記事/まるスポ編集部
写真提供/DDTプロレスリング