
7月19日、札幌・北海きたえーるでG1 CLIMAX 35が開幕。Bブロック公式戦では、ザック・セイバーJr.と成田蓮が激突した。
9年連続9度目のG1出場となるザックは2024年のG1 CLIMAX覇者であり、6月29日の愛知大会で後藤洋央紀を破りIWGP世界ヘビー級王者に返り咲いたばかり。一方、公開会見でノーコメントを貫いた成田は、G1に3年連続3度目の出場となる。

試合はガウンを脱ぐザックに成田が強襲を仕掛け、ゴングと共に開始された。成田は場外でザックの右ヒザを鉄柵に打ち付けて痛めつけ、リング上でも両ヒザを執拗に攻める。
成田はロープを使いザックの両足を攻め続ける。ザックもミドルキックで反撃を試みるが、ヒザを痛めているため威力は半減。ザックがオクトパスホールドを仕掛けるも、成田はクロス式のヒザ十字からクロス・ヒールホールドへと移行。

ザックが張り手で成田を挑発すると、倒れたふりをしていた成田は隙を突いてザックにフロントネックロック。最後はコーナー最上段からの“地獄の断頭台”で、IWGP世界ヘビー級王者であるザックから3カウントを奪取した。
バックステージコメント

成田は「オイ、どうしたチャンピオン。余裕ぶっこいてんのか?そんなんだからな、初戦落とすんだよバカヤロー。そのベルトな、持っていいのは俺だけなんだよ、バカヤロー」と意気揚々と語った。
一方、敗れたザックは自身のG1初戦敗北に驚きを見せつつ「俺はこの会社の若いヤツら全員に対して、もっと本気を出せと言ってきた。このIWGP世界ヘビー級王者である俺の『G1』初戦相手が”レンレン”になることは予想もしてなかった。毎年俺は無敗で優勝を目指すと言ってきて、自分でもあまりできるとは信じてなかったけど、それが起こりうるとすれば、無敗の9勝0敗でブロックを出られるとしたら、今年だと思ってた」 続けて、「でもレン、驚いたよ。この後お前の『G1』がどうなるか、お手並み拝見だ。これがプロレス界で最も過酷なトーナメントなのには理由がある。そして同じように俺が去年優勝したことには理由がある。俺が最強だからだ。忘れるな」と語った。
記事/まるスポ編集部