
1日、大田区総合体育館にて新日本プロレス「BEST OF THE SUPER Jr.32」が開催。第6試合には、6.15大阪城でシングルマッチを控える棚橋弘至と上村優也がそれぞれのチームで6人タッグに挑んだ。
組み合わせは、棚橋&ニンジャ・マック&ドラゴン・ダイヤ vs 上村&エル・デスペラード&TAKAみちのく。

試合は序盤から棚橋と上村がクラシカルなリストの取り合いで火花を散らすと、ジュニアの攻防ではニンジャ・マックの華麗な動きにデスペラードが巧みに応戦。ドラゴン・ダイヤも得意の飛び技で躍動し、最後は棚橋がTAKAみちのくにハイフライフローを決めて勝利を収めた。
会場が沸く中、さらなる注目を集めたのは、試合後エル・デスペラードの前に現れた“デスマッチのカリスマ”葛西純の登場だった。

リングを降りようとしたデスペラードの前に突如鳴り響いたのは、葛西純のテーマ曲「DEVIL(COCOBAT)」。会場が爆発的な葛西コールに包まれる中、葛西がリングに現れ切り出した。
「デスペ氏よ、人生ってのは、上手くいくこともあれば、上手くいかねえこともある。思い返せば、オレっちの人生、上手くいかないことばかりだったよ。そんな葛西純が今日わざわざオマエのケツを蹴りに、気合を入れにここまできてやったぜ」
葛西の言葉に観客は静まり返り、耳を傾ける。
葛西は続けて「オレっちが闘いたい相手は、ベスト・オブ・スーパージュニアを優勝した男でもねえ、IWGPジュニアヘビー級チャンピオンでもねえ。純粋に、男の中の男、エル・デスペラードとサシでやりてえんだよ!」

そして葛西は赤い封筒を取り出す。
「これは6.24の招待状だ。大会名は、デス・ペイン・インビタショナル。訳して、”死と痛みの祭典”だ。これでオマエの闘志に火がついてくれたのならうれしい。受け取れ。」
一瞬の静寂の後、デスペラードは無言で封筒を受け取り、葛西の差し出したグータッチにゆっくりと応えた。
突如としてリングに現れた葛西からの招待状。受け取った赤い封筒がデスペラードの心に火を灯した。6.24後楽園ホール、“死と痛みの祭典”で、2人の最後のシングルマッチが行われる。
記事/ミライカ