試合形式は、「知ってんのか!?過去→現在DDT雑学王デスマッチ」。
「試合中どちらかの選手が3カウント、ギブアップ、KO（10カウント）を奪うとクイズが出題される。まず3カウント、ギブアップ、KOを奪った選手に回答権が与えられ、そのクイズに正解した場合勝利となる。不正解の場合回答権は相手選手に移り、その問題に正解した場合試合は続行。両選手が不正解の場合、どちらかが正解するまで新たなクイズが出題され続ける」という平田考案の変則ルール。
いつものように入場曲「TOKYO GO」で登場した平田は、ダンスを披露。アイアンマン王座のベルトを忘れ、「あ、俺アイアンマンだった」とチャンピオンらしからぬ発言。今林GMに「今度から注意してくださいね」と人のせいに。
試合開始早々、いきなりMIKAMIが平田に丸め込みを3度しかけるもいずれもカウント２。平田が「こころ落ち着かせボンバー」を仕掛けようとしたところ、MIKAMIがスク～ルボ～イでカウント３。平田がアイアンマン王座防衛に失敗、MIKAMIが第1592代王者となる。
MIKAMIがカウント３を奪ったのでクイズ「石田有輝の好きな食べ物は？」と出題され、MIKAMIが「ちゃんこ」と答えたが不正解、平田が「ドーナツ」と正解を答えたので試合続行。
再度、MIKAMIがスク～ルボ～イで平田から3カウントを獲るが、クイズ「岡谷英樹選手が入門テストで平田に言い放った一言は何？」に、「お願いします」とMIKAMIが不正解の回答。解答権が平田に移り「今日は踊らないんすか？」と正解し、再度試合続行。
「お前がクイズ作っているんだろ？」とMIKAMIが平田に言いがかりをつけるが、はぐらかされ、怒ったMIKAMIは平田の腹部にキック。
コードブレイカー、トップロープからのスワントーンボムでMIKAMIが3カウントを獲ると、「小嶋斗偉選手がデビューしてからしばらく試合後に悩んでいたことは？」と出題。しかし「負け続けること」とMIKAMIがまたまた不正解。
ダメージで意識朦朧の平田が「う○ちもらしちゃう」と正解を回答し、試合が続行される中、開始から10分が経過。平田は力を振り絞ってエルボーでMIKAMIに向かうも、619で猛攻される。
平田が奇跡を呼ぶ一発逆転首固めでMIKAMIを丸め込みカウント3を獲った。
クイズ「先日の両国大会でたくさんの光るHIRATA GOサングラスや盛大な応援に大感動。感謝の気持ちでいっぱいになり、高橋ヒロム戦を終えてもまだまだみんなのためにドラマチックでドリームな楽しいことやってやるぜ、と改めて心に誓った男の名は？」とのクイズに、平田は「…ありがとうございました…」と息切れながら「平田一喜、俺だー」と正解を叫び勝利。
平田がDDT EXTREME王座5度目の防衛に成功。そして第1593代アイアンマン王者となった。
MIKAMIはリングに横たわった平田の髪を掴み乱暴に立ち上がらせ怒りをぶつけるかに思えたが、複雑な面持ちながら平田の左手を掲げ勝利を祝福しリングを降りた。
勝利した平田は、リング上で「3回負けたけど勝ったぞー！最後のクイズの通りですよ。両国で『HIRATA GOサングラス』もチカチカすごくて、有難いことに応援たくさんしてくれて、本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
ヒロム戦で火が消えちゃうかなと思ったんですけど、皆さんのおかげでもっと燃えましたよ、今日5度目の防衛、成功しました。そしてどんな形であれ初代王者を倒しました。これはちょっと最多防衛記録、ちらっと見えてきたんじゃないですかね。
まだまだこのEXTREMEのベルトは、僕、平田ワールドを全開にして出せるベルトだとおもっているので、みなさん、僕がどんどん防衛してあなたたちを笑顔にして最多防衛目指すんで、どうか応援、そして頑張っていきましょう。今日はありがとうございました」と喜びと共に感謝の気持ちをコメントした。
平田ワールドに翻弄されたMIKAMI。結果に納得していない模様だが・・・。
バックステージでMIKAMIは、「試合に勝って、ルールに負けた。これも『チャンピオンが考えるルール』っていう決まりがあるからね。しょうがないでしょうがないけど…時代の流れかな。俺が初代だったけど、もう15年以上前だからな。時代は動いてるよ。
今のチャンピオンが、ファニーな遊び心のあるルール考えてきたけど、それでも俺は行けると思ってた。うん、長いから。古いから。 仮にこれで王者が全部考えたルールじゃないな。問題をチャンピオンが考えていたとしても、それはそれで、『俺が防衛してまだこのベルト守っていきます』っていう意志が伝わるんで『じゃあお前やってみろよ、そんなファニーなルールばっかりじゃなくて、ちょっと真面目なのやってみろよ』って言いたいよね。初代としては。
ほんとはちょっと元に戻したかったけどね、なかなか うまくいかねえな。俺、初代落としてから5回挑戦しているけど全部跳ね返されてる。その時の流れに。でも、これから平田がこのベルトを広めていってくれたら、 忘れた頃にまた出て行きますよ。その時はラダーマッチやりたいよ」と。
さらに、「あんな問題出しやがって。絶対平田は俺に勝ちたかったからに決まってるよ。全部問題考えたのはお前、平田だろ！ってことだよ」と出題された設問内容に平田の勝ちへの執念を感じ、悔しさを吐露した。
2冠防衛を果たした平田は、「3回負けましたけど、無事に防衛することができました。この前の両国で燃え尽きてしまうかなと思ってたんですよ。高橋ヒロムさんと、胸いっぱいの最高な狂った試合できて、満足しました。けど、あの両国国技館に光る『HIRATA GOサングラス』、そして応援してくれる人があんなにいるのかと、 改めて感動したというか…まだまだもっともっと面白いものを見せて、平田を全力で平田して、みんなに還元したいなと思ったんでね。
今日の防衛戦ですけど、 今日の防衛戦はスパン短けえ。両国終わって1週間もしてねえよ。まあ、だけどね、レジェンド初代王者にレジェンドクイズ対決で勝ったんで。なんだかんだ、ここからまたブーストかけて、改めて、みんなを笑顔にできるように、そして平田も笑顔にさせてもらえるように頑張ります」と今後の決意を語った。
かなり平田自身に有利な設問のような気がしたが、約1000人のDDTクイズレジェンド実行委員会の中で選抜された100人のうち、さらに予選通過した15名まで絞られた人たちが厳選して考えたクイズだという。「ちょっと僕も何が来るかわかんなかったんですけども、たまたま知ってて良かったですね」と安堵の表情で釈明した。
アイアンマンを獲り返したが、目前に迫っているD王GPで負けたらベルトが移動してしまう。「どうしましょうね…まあ誰かには、いっちゃうでしょうね。次、D王…ちょっと D王の戦い方も考えないと。ルールいじれないしね。いや、真っ向勝負でいったらみんな秒殺なんで、ちょっと残りの期間頑張って考えます」と喜びも束の間、次の課題に頭を悩ます平田だった。
▼第五試合 DDT EXTREME＆アイアンマンヘビーメタル級両選手権試合～知ってんのか!?過去→現在DDT雑学王デスマッチ 60分一本勝負
＜EXTREME＆アイアンマン王者＞○平田一喜 vs MIKAMI●＜挑戦者＞
【試合経過】
①＜アイアンマン王者＞●平田 vs MIKAMI○＜挑戦者＞
0分54秒 スク～ルボ～イ
※平田が防衛に失敗、MIKAMIが第1592代王者となる。クイズに不正解のため試合続行。
②●平田 vs MIKAMI○
2分38秒 スク～ルボ～イ
※クイズに不正解のため試合続行。
③●平田 vs MIKAMI○
6分53秒 片エビ固め
※スワントーンボム。クイズに不正解のため試合続行。
④＜アイアンマン王者＞●MIKAMI vs 平田○＜挑戦者＞
11分8秒 奇跡を呼ぶ一発逆転首固め
※MIAKMIが防衛に失敗、平田が第1593代アイアンマン王者となる。クイズに正解したため、第58代DDT EXTREME王者が5度目の防衛に成功。
＜インフォメーション＞
■チケット等、詳細はDDTプロレスリング公式サイトをご覧ください。
■試合は動画配信サービスWRESTLE UNIVERSEでお楽しみください。
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文／黒澤浩美
写真提供／DDTプロレスリング
