KO-D無差別級王者 樋口和貞選手

「樋口待望論」が上がる中、なかなかKO-D無差別級ベルトを手にすることができなかった樋口和貞。だが2022年7月3日後楽園大会にてKING OF DDTの初優勝とともに悲願のKO-D無差別王座初戴冠を果たす。後編では王者・樋口の防衛ロードと1.29後楽園で行われる火野戦について。

<前編はこちら>

目次

KO-D無差別級王者・樋口和貞の2022年防衛ロード

――KO-D無差別級王座戴冠後、8.20大田区大会で前KO-D無差別級王者・遠藤哲哉選手を迎えました。

樋口:自分はKING OF DDTトーナメントで優勝したけど、遠藤哲哉に勝ってKO-D無差別級王者になったわけではない。だから復帰した遠藤を待ち、最初の挑戦者として彼と戦いたかった。遠藤に勝たない限り、本当の意味でのKO-D無差別級王者になれないと考えていました。

――2度目の防衛戦の相手はアメリカから一時帰国した竹下幸之介選手。アメリカ遠征でさらにスケールアップした竹下選手を見ました。

樋口:ただ自分は遠藤戦も竹下戦も無我夢中でした。たまたま自分が勝利しただけ。それに竹下は2012年のデビュー当時から凄いレスラーです。次勝てるかどうかは分かりません。

DDTのトップに君臨するKO-D無差別級王者 樋口選手

――たしかに竹下選手はデビューから規格外でしたね。そして10.12後楽園KO-Dタッグのタイトルマッチ後に「いつでもどこでも挑戦権(以下 いつどこ権)」を行使した青木真也選手と3度目の防衛戦でした。

樋口:タイトルマッチの後に「いつどこ権」は反則ですよね(苦笑)。

――そういうルールなので致し方ないかと(苦笑)。総合格闘家・青木選手との試合は、これまでの挑戦者と違った戦いになりましたね。

樋口:過去に青木さんとはタッグマッチで1度だけ戦いました。それも数分だけ。ですから未知との遭遇です。痛めている右腕をキックや関節技で攻められました。残った力を振り絞り出した力押しがクリティカルヒット。なんとか勝てました。

――命拾いしましたね。

樋口:命拾いというか、これまで積み重ねたものが土俵際ギリギリのところで出た感じです。

――そして4度目の防衛戦が前ユニットEruptionの坂口征夫選手でした。

樋口:これまでの防衛戦で1番キツかったのは坂口さんとの戦いです。メンタル的にも身体的にも自分の弱いところを知り尽くしている。そこを攻めてきた。

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