5月1日、男子テニス界の至宝・錦織圭(36)が自身のSNSで今季限りでの引退を表明した。
島根県松江市に生まれた錦織。5歳でテニスを始め、小学6年生の時に男子ジュニア強化プロジェクト『修造チャレンジ』に参加した。そこで元プロテニス選手の松岡修造氏にその才能を見出され、渡米。錦織が今日まで歩んできた道のりは、まさに「不可能を可能にする」日々の連続だった。
世界を熱狂させた「2014年全米オープン」
錦織のキャリアにおいて最大のハイライトは2014年の全米オープンだろう。当時世界1位のジョコビッチら強豪を次々と破り、アジア男子シングルス史上初となるグランドスラム(4大大会)決勝進出の快挙を果たした。さらに翌年にはメンフィスオープン3連覇、メキシコオープン準優勝という結果を残し、自己最高位の世界ランキング4位にまで上り詰めたのだ。
身長178cmとトッププレーヤーの中では比較的小柄ながら、俊敏な動きと高くジャンプしてショットを打つという彼の代名詞「エア・ケイ」を武器に、世界の猛者たちと渡り合う姿は日本中に勇気を与えた。
怪我との闘い、そして不屈の精神
一方で、その選手生活は怪我との闘いでもあった。肘、手首、股関節など度重なる手術と長期離脱を余儀なくされながらも、彼はそのたびに這い上がってきた。
2016年リオ五輪で日本勢96年ぶりの銅メダル獲得や、ツアー通算12勝という数字は、どんな困難にも立ち向かっていく彼の折れない心の証である。
「やり切った」その言葉に込めた思い
「やり切った」——。SNSに綴られたその言葉と共にコートを去る決断をした錦織。残された現役生活はあと数ヶ月。最後のシーズンでどのようなプレーを見せてくれるのか。その勇姿を目に焼き付けたい。
記事/おかだみゆき
編集/まるスポ編集部
